チャネル
WhatsAppやViberなどの通信チャネルを通じてエンドユーザーにメッセージを送信することができます。例: 予約リマインダーの送信、注文情報の共有、新商品の宣伝
各チャネルには特定の機能があります。どのチャネルがユースケースやコミュニケーションのターゲットにしたい国に適しているかを確認にするには、各チャネルについて詳述しているドキュメントをご参照ください。
フローでは、各チャネルに個別のチャネルエレメント があります。例: SMSチャネルには、Send SMS message (SMSメッセージの送信) エレメントがあります。これらのエレメントを使用して、エンドユーザーに送信するメッセージを構成します。
同じフローで複数のチャネルを使用できます。
フローでのチャネルエレメントの使用法
チャネルエレメントは、他のフローエレメントと共に、コミュニケーションキャンペーンの作成に使用できます。
前提条件
お使いのNTT CPaaSアカウントでチャネルを有効にします。チャネルの有効化については、使用するチャネル について詳述しているドキュメントをご参照ください。
Momentsでサポートされているチャネルの一覧については、サポートされているチャネル と題したドキュメントをご参照ください。
チャネルエレメントの追加と構成
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チャネルエレメントをフローの関連セクションに追加します。
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エレメントを選択してサイドパネルを開きます。
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Message content (メッセージの内容) の構成を行います。既存のメッセージを選択 または新しいメッセージを作成.のいずれかで構成を完了します。
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(任意) チャネルオプション の構成を行います。各チャネルには、それぞれ他とは違うフィールドがサポートされている場合があります。
- トラッキングとレポーティング用のオプション: メッセージにリンク (URL) が含まれる場合は、次の操作を行うことができます:
- Shorten URLs (URLの短縮):URLの長さを短くします。
- Track URL clicks (URLクリック数のトラッキング):エンドユーザーが URLをクリックした回数、どのエンドユーザーが URLをクリックしたか、クリックの発生元となったキャンペーンを特定します。
- Delivery time window (配信時間枠):コミュニケーションの時間とタイムゾーンを設定します。
- Message sending speed (メッセージ送信速度): 指定した期間内に送信するメッセージの数を入力します。
- Send-time optimization (送信時間の最適化):フローを有効にして、エンドユーザーにメッセージを送信するのに最適な時間を決定します。
- Validity period (有効期間): フローがエンドユーザーにメッセージを配信しようとする最大期間を設定します。
- Data payload (データペイロード):保存またはインポートした連絡先からメッセージに追加するデータを1つ以上選択します。例:ファーストネームと国
- Status tracking (ステータスのトラッキング):メッセージが正常に送信または配信された場合にのみ、エンドユーザーがフローの次のステップに進むようにします。
- トラッキングとレポーティング用のオプション: メッセージにリンク (URL) が含まれる場合は、次の操作を行うことができます:
次のステップ
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(任意) チャネルエレメントで次の設定を使用します。
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Evaluate Inbound Message (インバウンドメッセージの評価) エレメントを使用して、エンドユーザーのメッセージを評価し、それに応じてフローを分岐します。
この機能は、インバウンドメッセージの評価エレメントでサポートされているチャネルでのみ使用できます。
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フローの一部として社内のビジネスユニットに通知する場合は、Notify internal recipients (内部受信者に通知) 機能を使用します。例:エンドユーザーが応答した時に店長またはスタッフメンバーに通知したい場合など
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残りのフローの構成をユースケースに合わせて完了します。
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フローを起動すると、チャネルのトラフィックレポートを表示できます。Analyze (アナライズ)に移動し、チャネル統計を表示します。詳細情報を含む レポート を生成することもできます。
チャネルエレメント内の既存のメッセージを選択する
サポートされているチャネル の場合、Messages (メッセージ) でメッセージを作成した後、そのメッセージをフローのチャネルエレメントで選択できます。
LINEでメッセージを選択する方法については、LINEでメッセージを選択 と題したセクションをご参照ください。他のすべてのチャネルについては、他のフローエレメントでメッセージを選択 と題したセクションをご参照ください。
LINEでメッセージを選択
1つのLINE エレメントで複数のメッセージを送信できます。選択したすべてのメッセージは、1つのマルチパートメッセージの一部として送信され、1つのメッセージとしてカウントされます。最大5つのメッセージ部分を追加できます。
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フローのLINE エレメントで、Sender (送信者) を選択します。
備考マルチパートメッセージでは、この送信者がメッセージを構成するすべてのパートに使用されます。個々のメッセージの送信者は無視されます。
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Choose an existing message (既存のメッセージの選択) フィールドで、メッセージを選択します。
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(任意) 複数のメッセージを1つのメッセージの一部として送信するには、Add another message (別のメッセージの追加) を選択した後、次のメッセージを選択します。
最大5つのメッセージを追加できます。
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メッセージに変数 (プレースホルダー) が含まれている場合は、フロー エレメントのVariables (変数) セクションに一覧表示されます。
マルチパートメッセージの場合、変数はメッセージを構成するパートごとに一覧表示されます。
これらのプレースホルダーに値を追加するには、各メッセージ変数を同じデータ型のフロー変数にマッピングします。メッセージ変数とフロー変数の名前と型が同じ場合、これらの変数は自動的にマッピングされます。
フロー変数の詳細については、Moments について詳述しているドキュメントをご参照ください。
メッセージがフローに追加されます。
他のフローエレメントでメッセージを選択
このセクションは、LINEを除くすべてのチャネルに適用可能です。
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フローのチャネルエレメントで、Use messages (メッセージの使用) を有効にします。
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Choose an existing mesage (既存のメッセージの選択) フィールドで、メッセージを選択します。
例: 以下の画像は、Email (メール) チャネルの既存のメッセージを選択する方法を示しています。
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メッセージに変数 (プレースホルダー) が含まれている場合は、フロー エレメントのVariables (変数) セクションに一覧表示されます。
これらのプレースホルダーに値を追加するには、各メッセージ変数を同じデータ型のフロー変数にマッピングします。メッセージ変数とフロー変数の名前と型が同じ場合、これらの変数は自動的にマッピングされます。
フロー変数の詳細については、Moments について詳述しているドキュメントをご参照ください。
メッセージがフローに追加されます。

新しいメッセージの作成
メッセージの作成方法
チャネルに応じて、メッセージを以下の方法で作成できます。
- Messages (メッセージ):Contents (コンテンツ) でメッセージの作成>、次にチャネルエレメントで選択 します。
- チャネルエレメント 内で
メッセージのサイズに制限があるチャネルでは、メッセージが制限内に収まっていることを確認するようにします。
メッセージ作成方法の違い
次の表を使用して、使用するメッセージ作成方法を決定します。
Messages (メッセージ) 内で | チャネルエレメント内で |
---|---|
Contents (コンテンツ) > Messages (メッセージ) でメッセージを作成します。 | チャネルエレメント内でのメッセージの作成 |
メッセージは Contents (コンテンツ) > Messages (メッセージ) に保存されます。 | メッセージはフローに格納されます。 |
メッセージの内容は、いつでも編集できます。フローを起動した後でも可能です。 | メッセージの内容を編集するには、新しいバージョンのフローを作成する必要があります。 |
メッセージは、他のフローでも再利用できます。 | メッセージはフローに固有です。 |
チャネルでサポートされるメッセージ作成方法
チャネル | Messages (メッセージ) から作成 | チャネルエレメントから作成 |
---|---|---|
Apple Messages for Business | ✓ | ✓ (非推奨) |
メール | ✓ | ✓ (非推奨) |
In-app message (アプリ内メッセージ) | ✗ | ✓ |
LINE | ✓ | ✓ (非推奨) |
Messenger | ✗ | ✓ |
MMS | ✗ | ✓ |
モバイルプッシュ通知 | ✓ | ✓ (非推奨) |
RCS | ✓ | ✓ (非推奨) |
SMS | ✗ | ✓ |
Viber Business Messages | ✓ | ✓ (非推奨) |
VoiceとVideo | ✗ | ✗ |
✓ | ✓ (非推奨) |
チャネルエレメント内でのメッセージの作成
チャネルエレメントのサイドパネルで、次の操作を行います。
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Use messages (メッセージの使用) フィールドを無効にします。
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Sender (送信者) または From (差出人) フィールドで送信者を選択します。
-
Contents (コンテンツ) セクションで、select to create content (選択してコンテンツを作成) します。
-
デザインエディターで、チャネルでサポートされているメッセージの種類を1つ以上追加します。
例: チャネルによっては、テキスト、ボタン、画像またはビデオを含むリッチメッセージを作成できます。
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メッセージを作成します。
-
選択したメッセージタイプのフィールドの構成を完了します。フィールドは、メッセージの種類ごとに異なる場合があります。
-
(任意) メッセージをパーソナライズ します。

メッセージのパーソナライゼーション
一部のメッセージの種類では、パーソナライゼーションがサポートされています。次の操作を実行できます。
変数の追加
flow variables (フロー変数) をプレースホルダーとして使用して、メッセージをパーソナライズします。
メッセージのサイズに制限があるチャネルの場合、変数の値が入力された後、メッセージが制限内に収まっていることを確認するようにします。
絵文字や書式設定の追加
次のマークアップを使用します。
書式設定 | 記号 | 例 | プレビュー |
---|---|---|---|
太字 | アスタリスク (*) | 合計金額は *USD10.50* です。 | 合計金額はUSD10.50 です。 |
斜体 | 下線 (_) | _WhatsApp_へようこそ! | WhatsAppへようこそ! |
取り消し線 | チルダ (~) | これは~ベター~ベスト! | これは |
コード | 3 つのバッククォート (```) | ```print Hello World``` | print Hello World |
チャネルエレメント
このセクションでは、各チャネルエレメントでチャネル固有のオプションを構成する方法やエレメントでサポートされているメッセージの種類について説明します。
詳細オプションの構成については、チャネルオプション と題したセクションをご参照ください。
SMS
SMS チャネルを通じてエンドユーザーとコミュニケーションを取るにには、フローエディターにSend SMS message (SMS メッセージの送信) エレメントを追加します。
エレメントの構成
エレメントを選択してサイドパネルを開き、以下のフィールドの構成を完了します。
メッセージ
Sender (送信者): 送信者 を選択します。
Message (メッセージ): メッセージの内容を追加します。
スペース、特殊文字、改行、絵文字、プレースホルダーなど、最大160 文字を追加できます。

Special characters (特殊文字) (任意) : GSMアルファベットに含まれていない文字を使用する必要がある場合は、特殊文字 を定義します。

分散型台帳技術 (DLT): SMS メッセージの配信を追跡・検証し、そのメッセージが対象とする受信者に送信され、彼らに受信されていることを確認した場合は、DLT を有効にします。詳細については、DLT ドキュメント をご参照ください。
DLT機能はインドにのみ適用されます。
Enable delivery reports over API pull (APIプルによる配信レポートの有効化):配信されたメッセージの数を確認したい場合は、このオプションを選択します。
Flash SMS (フラッシュSMS): 受信者のデバイスの画面にメッセージを直接表示します。受信者は、メッセージを開かなくても読むことができます。
Ignore the Do not contact list (配信停止リストを無視): 連絡先が 配信停止 リストに含まれている場合でも、フローはエンドユーザーにメッセージを送信します。このオプションは、トランザクションメッセージをエンドユーザーに送信するが、プロモーションメッセージは送信したくない場合に使用します。
In-app message (アプリ内メッセージ)
アプリ内メッセージ は、モバイルアプリのユーザーがアプリを利用する際に、そのユーザーにコミュニケーションを送信するためのものです。アプリ内メッセージは、エンドユーザーでアプリを開いた時、またはフローで定義した時点でモバイルアプリ画面に表示されます。
(任意) アプリ内メッセージをテストしたい時は、デモ用アプリ を使用できます。
Messenger
カスタマイズした Messenger 用のメッセージをフローの一部としてエンドユーザーに送信します。フロー内では、顧客がどこに居ても会話ができ、サポートの依頼やお問い合わせに対応することができます。
サポートされているメッセージの種類
このチャネルを通じて送信できるメッセージの種類 は以下のとおりです:
- Text (テキスト)
- ボタン
- 画像
エレメント内のフィールドの構成
Channel options (チャネルオプション) セクションにリストアップされているオプションに加えて、次のフィールドを構成することができます。
Enable delivery reports over API pull (APIプルによる配信レポートの有効化):配信されたメッセージの数を確認したい場合は、このオプションを選択します。

MMS
[MMS](/ mms)を使用して魅力的なマルチメディアメッセージを作成し、フローに追加します。
サポートされているメッセージの種類
チャネルは、次の メッセージの種類 をサポートしています。
- オーディオ
- ビデオ
- 画像
- Text (テキスト)
- アプリケーション
- vCard
メッセージの作成
送信者情報を追加し、サイドパネルにリッチメディアコンテンツを入力します。メッセージには、オーディオ、ビデオ、画像、テキスト、アプリケーション、vCard ファイルなど、複数のメディア形式を使用しますが、メッセージファイルのサイズが携帯電話会社の推奨制限内であることをご確認ください。

チャネルオプション
このセクションでは、チャネルエレメントの詳細オプションを構成する方法について説明します。使用可能なオプションは、チャネルごとに異なる場合があります。
フロー内のチャネルエレメントを選択してサイドパネルを開き、次のフィールドの構成を完了します。
データペイロード
メッセージをカスタマイズするには、保存またはインポートした連絡先からデータを追加します。例: ファーストネームまたは国
Tracking and reporting (トラッキングとレポーティング) > Reporting options (レポートオプション) セクションで、含めたいデータを1つ以上選択します。これで、メッセージ内のプレースホルダーを使用してこのデータを追加できます。このデータは、メッセージのレポート にも含まれます。
Mobile push (モバイルプッシュ通知) チャネルの場合、モバイルプッシュおよびアプリ内メッセージの技術的な実装により、事前定義されたデータペイロードは 電話番号 (MSISDN) となります。

Delivery time window (配信時間枠)
フローがエンドユーザーにコミュニケーションを送信する曜日、時刻、およびタイムゾーンを設定します。
Message scheduling (メッセージのスケジュール設定) > Delivery time window (配信時間枠) セクションのフィールドへの入力を完了します。
チャネルが送信時間の最適化をサポートしている場合は、フローを有効にして、エンドユーザーにメッセージを送信する最適な時間を決定できます。詳細については、送信時間の最適化 と題したドキュメントをご参照ください。

Message sending speed (メッセージ送信速度)
指定した期間 (分、時間、または日) 内に送信するメッセージの数を構成します。
例:1日に1000 件のメッセージを送信するように設定します。制限を設定し、NTT CPaaSが最初のメッセージを受信すると、いつ1日の上限に達する (最初の数時間以降) かに関係なく、そこから24 時間が開始されます。24 時間が経過すると、さらに1000 件のメッセージが送信されます。
送信するメッセージの数を制限する場合は、この設定を使用します。例: フローは、エンドユーザーにコールセンターを通じて注文することを奨励するプロモーションキャンペーン用だったとします。その場合、対象のオーディエンス全員に同時にメッセージを送信すると、コールセンターに大量の電話が掛かってきて、エンドユーザーの通話待ち時間が長くなってしまう可能性があります。この状況を回避するには、コールセンターが対応できる速度でメッセージを送信するようにします。
Message sending speed (メッセージ送信速度) の構成は、Send elements (エレメントの送信)(メッセージを送信するSMS、メール、Viberなどのエレメント) と コールAPI の統合で設定できます。
Advanced settings (詳細設定) > Message sending speed (メッセージ送信速度) セクションのフィールドを構成します。

Validity Period (有効期間)
有効期間とは、フローがエンドユーザーのデバイスにメッセージを配信しようとする期間のことです。有効期間は、メッセージの有効期限を設定する時に使用します。
例:オーディエンスにコミュニケーションを送信したいとします。しかし、一部のエンドユーザーは、モバイルデバイスの電源を切っているため、システムは、これらのデバイスにメッセージをすぐに配信できません。その場合、システムは、有効期間が終了するまで定期的にメッセージの配信を試みます。
有効期間が終了する前にフローがメッセージを送信できない場合は、次の処理が行われます。
- 不明の技術的理由で送信できない場合:フローは失敗ブランチにリダイレクトされます。
- その他のすべての理由の場合: フローは関連するブランチにリダイレクトされます。
フロー内のチャネルエレメントを介してエンドユーザーに送信するすべてのメッセージには有効期間があります。デフォルトの有効期間は48時間で、これが設定可能な最長の有効期間です。
より短い期間を設定するには、チャネルエレメントのサイドパネルにあるAdvanced settings (詳細設定) > Validity period (有効期間) セクションを使用します。Period (期間) を指定し、単位を Hours (時間) または MInutes (分) として選択します。

ステータスのトラッキング
エンドユーザーがフローの次のステップに進むのは、メッセージが正常に送信または配信された場合のみです。そうしたステータスは、オペレーターが送信するメッセージの送信状況や配信状況を通じて確認できます。
また、指定した待機期間内にメッセージが配信されなかった理由に基づいてエンドユーザーをリダイレクトする追加のロジックを割り当てることもできます。
ステータスを確認できるまで待つには、次の操作を行います。
-
Wait for message status (メッセージのステータス待機) を有効にします。
-
Waiting period (待機期間) フィールドで、フローが配信または送信ステータスが出るのを待つ時間制限を設定します。その期間は Minutes (分) または Hours (時間) 単位で設定できます。
待機期間内にフローがメッセージのステータスを受信しない場合、エンドユーザーは Not delivered (未配信) ブランチにリダイレクトされます。
-
Branching (分岐) タブ > Wait for status type (待機ステータスの種類) フィールドで、Sending (送信中) またはDelivery (配信) ステータスが成立するまで待機するかを選択します。
Sending (送信中) ステータスは、メッセージが処理され、次のインスタンスに送信されたかどうかを示します。例: 携帯電話会社
Note送信ステータスは、メッセージがハンドセットに配信されたことを意味するものではありません。配信情報については、代わりにDelivery (配信) ステータスをご使用ください。
-
Delivery (配信) ステータスを選択すると、以下のブランチがSMSエレメントに自動的に追加されます。
-
Delivered (配信済み): メッセージは正常に配信されたことを示します。
-
Not delivered (all cases) (未配信 (すべてのケース)):このステータスには、待機する制限時間の超過など、すべての配信エラーが含まれます。例: 無効なエンドユーザーの電話番号、携帯通信会社の制限、エンドユーザーのデバイスに関する問題、メッセージのフィルタリング
-
配信エラーの原因に基づいてフローをルーティングするには、以下のブランチを1つ以上追加します:
- Expired (期限切れ): 受信者が利用できないか、ネットワークの問題により、許可された時間内にメッセージが配信されなかったことを示します。
- Rejected (拒否): メッセージは受信者の携帯通信会社またはデバイスによって拒否されたことを示します。その理由としては、送信者がブロックされたためか、SMSのフィルタリングオプション、またはその他の制限などが適用されたことが考えられます。
- Undeliverable (配信不能): 無効な電話番号、ネットワークの問題、またはエンドユーザーのデバイスの設定などによって、メッセージを配信できなかったことを示します。
配信ステータスの詳細については、 応答ステータス (opens in a new tab) について詳述しているドキュメントをご参照ください。
-
-
Sending (送信中) ステータスを選択すると、以下のブランチがSMSエレメントに自動的に追加されます:
- Sent (送信済み): メッセージは正常に送信されたことを示します。
- Not sent (all cases) (未送信 (すべてのケース)): すべての送信エラーが含まれます。
-
失敗した配信の理由に基づいてフローロジックを構築する場合は、エラーコードまたは理由をフロー変数に保存し、それを使用してセグメント化します。
例: バウンスされたメールのエラーコードを知っておくと便利です。ソフトバウンス (6011) は、送信を再度試みることで解決できる可能性がある一時的な配信の問題を示しますが、ハードバウンス (6012) は永続的であるため、その受信者にメッセージを再送信することはお勧めしません。
追跡したステータスまたはエラーコードを変数に格納するには、次の操作を行います:
-
Variables (変数) タブで、Add variable (変数の追加) を選択します。
-
このセクションの各フィールドの構成を完了します。
-
既存の変数を選択するか、新しい変数を作成します。
この変数は、フローの後半で使用できます。
-
チャネル関連のメトリクス
ログとレポートの表示
フローを構成してアクティブ化すると、チャネルのトラフィックレポートを表示できます。アナライズ に移動し、チャネル統計を表示します。詳細情報を含む レポート を生成することもできます。
チャネルエレメント内のメトリクスの表示
フローから直接メッセージデータを取得するには、チャネルエレメントにカーソルを合わせると、配信数、クリック率、開封数などが表示されます。どのメトリクスが使用可能かは、対象のチャネルによって異なります。
配信やクリック率などに関する指標として、以下のメトリクスが使用可能です:
- Message send (メッセージ送信数) - このエレメントによって送信されたメッセージの数を示します。
- Total delivered (配信総数) - このエレメントによって配信されたエンゲージメント用のメッセージの総数を示します。1人のユーザーでも複数のエンゲージメント用メッセージを受け取ることができます。
- Delivery rate (配信率) - 送信済みメッセージのうち、配信されたメッセージの割合を示します。
- Total opens (開封総数) - このエレメントに対して開封というアクションを取ったエンゲージメントの数を示します。
- Open rate (開封率) - 配信されたメッセージによるエンゲージメントのうち、受信者が開封というアクションを取ったエンゲージメントの割合を示します。
- Unique opens (一意の開封数) - 少なくとも1回は開封した一意のパーソン数を示します。
- Click-through rate (クリックスルー率) (CTR) - リンクがクリックされた配信済みメッセージの割合を示します。
- Total clicks (クリック総数 ) - リンクが全体で何回クリックされたを示します。
- Unique clicks (一意のクリック数) - リンクを少なくとも1回クリックした一意のパーソンの総数を示します。
メール | SMS | RCS | モバイルプッシュ通知 | In-app message (アプリ内メッセージ) | LINE | MMS | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TRAFFIC DELIVERY METRICS (トラフィック配信メトリクス) | ||||||||
Message Send (メッセージ送信数) | YES (可) | YES (可) | YES (可) | YES (可) | YES (可) | YES (可) | YES (可) | |
Total Delivered (配信総数) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | YES (可) | |
Delivery Rate (配信率) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | YES (可) | |
OPENS (開封数) | ||||||||
Total Opens (開封総数) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | YES (可) (Total seen (既読総数)) | YES (可) (Total seen (既読総数)) | NO (不可) | YES (可) | |
Open Rate (開封率) | YES (可) | NO (不可) | NO (不可) | YES (可) (Seen rate (既読率) | YES (可) (Seen rate (既読率) | NO (不可) | NO (不可) | |
Unique Opens (一意の開封数) | YES (可) | NO (不可) | NO (不可) | YES (可) (Unique seen (一意の既読数)) | YES (可) (Unique seen (一意の既読数)) | NO (不可) | NO (不可) | |
CLICKS (クリック数) | ||||||||
Total clicks (クリック総数) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | NO (不可) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | |
Click-through rate (クリックスルー率) (CTR) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | NO (不可) | YES (可) | NO (不可) | NO (不可) | |
Unique clicks (一意のクリック数) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) | NO (不可) | YES (可) | YES (可) | NO (不可) |
Failover (フェイルオーバー)
バックアップ用のチャネルをセットアップしておくと、メッセージの配信をより確実にすることができます。仮に1つのチャネルでメッセージを送信し、そのメッセージが配信されなかった場合でも、定義された時間が経過すると、バックアップ用に選択しておいた別のチャネルが自動的に使用して配信できるようになります。
キャンペーンを設計する際には、有効期間があり、その間にプラットフォームが特定のチャネルでメッセージを配信しようとすることにご注意ください。デフォルト値は48時間です。また、すべての受信者のプロファイルに必要なすべての宛先が設定されていることをご確認ください。
この機能を使用するには、設計しているフローに Failover (フェイルオーバー) エレメントを追加して、この機能を使いたい各チャネルのセットアップを完了します。

Evaluate Inbound Message (インバウンドメッセージの評価)
このエレメントを使用して、エンドユーザーから送信された特定の単語に基づいてフローを分岐します。例: エンドユーザーが products と返信した場合、すべての商品のリストを送信します。エンドユーザーが プロモーション と返信した場合は、プロモーションを行っている商品のみのリストを送信します。
エレメントのデフォルトの出力は、2日以内に応答がない場合 です。

サポートされているチャネル
- メール
- モバイルプッシュ通知
- SMS
- Viber
エレメントの構成
次の手順に従って、エレメントの構成を完了します。
- メッセージを評価したいチャネルを選択します。
- 受信者を選択します。
- エンドユーザーのメッセージを指定した値と比較する条件を定義します。条件が満たされると、フローの次のステップがトリガーされます。
- (任意) インバウンドメッセージの情報を変数に保存します。
- エンドユーザーからの応答を待機する時間を指定します。
詳しくは、下記の詳細手順をご参照ください。
チャネルの選択
Channels and conditions (チャネルと条件) セクションで、エンドユーザーのメッセージを評価したいチャネルを選択します。
デフォルトのチャネルはSMS です。別のチャネルを使用するには、既存のチャネルを削除し、必要なチャネルを選択します。

受信者の選択
チャネル名を選択してカードを開きます。To recipient (受信者へ) セクションで、受信者を選択します。
インバウンドメッセージの条件定義
エンドユーザーのメッセージを指定した値と比較する条件を定義します。条件が満たされた場合にフローが実行する必要があるアクションを構成します。
エレメント内で複数の条件を指定できます。
次の条件を設定できます:
-
Message body (メッセージ本文): メッセージの本文を条件値と比較します。
-
Anything (何でも): このオプションを使用すると、エンドユーザーは、メッセージに条件に含まれていないものが含まれている場合でもフローを続行できます。
完全一致は、Anything (何でも) よりも優先度が高くなります。例: 同じエンドユーザーからのメッセージを待機している2つのフローがあるとします。1つのフローでは、条件は yes (はい) という単語と完全に一致することです。もう一方のフローでは、条件は Anything (何でも) です。エンドユーザーは yes (はい) と応答します。この場合、エンドユーザーは、完全に一致するフローで続行されます。
-
Button text (ボタンテキスト) (WhatsAppのみ):エンドユーザーが応答するボタンを選択すると、この条件はボタンのテキストを条件値と比較します。
-
Button Payload (ボタンペイロード) (WhatsAppのみ):エンドユーザーが応答するボタンを選択すると、この条件はボタンペイロードを条件値と比較します。

条件には、次の演算子を使用できます。
-
Is equal to person attribute (パーソン属性と等しい) - 選択したパーソン属性がメッセージ本文に含まれているかどうかをチェックします。
値を比較する場合、大文字と小文字は無視されます。
-
Matches text (テキストに一致) - エンドユーザーの応答が条件値と完全に一致するかどうかを確認します。エンドユーザーの応答に条件値のみが含まれ、他には何も含まれていない場合、条件が満たされます。複数の条件値を指定できます。
例: 条件値: time (時間) エンドユーザーの応答:time (時間)。条件が満たされます。 エンドユーザーの応答:timezone (タイムゾーン)、 time!! (時間!!)、what is the time (何時?) この場合は、応答に条件値の一部ではない追加の文字が含まれているため、条件は満たされません。
値を比較する場合、大文字と小文字は無視されます。
-
Matches RegEx (正規表現に一致) - 定義した正規表現パターンがメッセージ本文に含まれているかどうかを確認します。
Ignore case (大文字と小文字を区別しない) (任意) : 条件を評価する時に大文字と小文字を無視するかどうかを指定します。
Multiline (複数行) (任意) : このオプションは、入力を複数行のテキストと照合する場合に使用します。いずれかの行が一致する場合、検証は成功します。
-
Contains text (テキストを含む) - メッセージ本文に、条件値で指定したキーワードが含まれているかどうかをチェックします。条件値には、記号やキーワードなどの文字のグループを指定できます。複数の条件値を指定できます。
例: 条件値: time (時間) エンドユーザーの応答:time (時間)、timeframe (タイムフレーム)、3 times (3回)、time!! (時間!!)、what is the time (何時?) メッセージにキーワードが含まれているため、条件が満たされます。
値を比較する場合、大文字と小文字は無視されます。
-
Contains word (単語を含む) - メッセージ本文に、条件値で指定した正確な単語が含まれているかどうかをチェックします。メッセージ本文の単語には、単語の前後に記号またはスペースを含めることができますが、数字やその他の文字を含めることはできません。
例: 条件値: time (時間) エンドユーザーの応答:time (時間)。メッセージに正確な単語が含まれているため、条件が満たされます。 エンドユーザーの応答:time!! (時間!!)、what is the time (何時?) メッセージには、単語の前後に記号またはスペースを含む正確な単語が含まれているため、条件が満たされます。 エンドユーザーの応答:times (回数)、timeframe (タイムフレーム)、timezone (タイムゾーン)、3times (3回)。メッセージ内の単語に、条件値の一部ではない追加の文字が含まれているため、条件が満たされません。
値を比較する場合、大文字と小文字は無視されます。
複数の条件値を指定できます。
システムは、上記の順序に従ってインバウンドメッセージを処理します。そのため、優先順位の高い条件が満たされた場合、フローはその条件に対してアクションを実行し、他の条件を無視します。

複数のアクティブなフローでキーワードを再利用できます。例:複数のフローでYes (はい) や No (いいえ) などの一般的なキーワードを使用するとします。2つ以上のフローがエンドユーザーから同じキーワードが返ってくるのを同時に待機している場合、エンドユーザーの入力はこれらのフローの1つにランダムに転送されます。
インバウンドメッセージ情報を変数に保存
また、インバウンドメッセージ情報をキャプチャして保存する変数を定義することもできます。
インバウンドメッセージメッセージからキャプチャするデータを定義します。キャプチャできる情報は次のとおりです。
- Message body (メッセージ本文)
- Recipient (受信者)
- Sender (送信者)
- Message ID (メッセージID)
- Gateway ID (ゲートウェイID)
情報の全部または一部を保存できます。
- Whole text (全文): 情報全体を保存します。
- RegExp parse variable (正規表現解析変数): 正規表現を使って、メッセージコンテンツ内の特定のキーワードをキャプチャします。
詳細については、フロー変数 について詳述しているドキュメントをご参照ください。

応答待機時間の指定
Response waiting time (応答待機時間) セクションで、フローがエンドユーザーからの応答を待機する必要がある時間を定義します。
