送信者と番号
NTT CPaaSのSMSでは、送信者とは、受信者がお客様 (貴社) からのSMSメッセージを受信した際に、受信者のデバイスに表示される名前または番号のことです。送信者名または識別子は、受信者が誰がメッセージを送信したかを知るのに役立ち、信頼を築き、エンゲージメントの可能性を高めるのに不可欠です。送信者IDとして使用する識別名は、会社名や部署名から政府機関の名前まで、どのようなものでも構いません。
国やネットワークによっては、SMSの利用規約や規制が異なり、SMSを利用する上で様々な影響が出る可能性があります。送信者名に関しても、トラフィックを送信する前に送信者IDの登録が必要になる場合があります。
登録プロセスは、通常、登録を必要とする各事業者が独自に定めています。これは、簡単な事前承認からメッセージテンプレートや追加の承認書類の提出まで、事業者によって異なります。登録にかかる待ち時間は、通常、手順の複雑さに比例し、各事業者の状況に依存します。詳細な追加情報が必要な場合は、アカウントマネージャーまでお問い合わせください。
専用の送信者からメッセージを送るには、番号を購入するか、英数字送信者をリクエストします:
- Number (番号)
- ショートコード (5〜6桁の番号) またはロングコード (標準長の10桁の番号) のいずれかの電話番号で構成されます。
- カスタマーサポートやインタラクティブなSMSキャンペーンなど、双方向のコミュニケーションが必要な場合に使用します。
- 送信者は、トランザクション用または会話用のメッセージの応答率を高めるために、認識可能なローカライズされた番号として表示される場合があります。
- Alphanumeric sender ID (英数字送信者ID)
- 通常、ブランディングの目的で使用され、文字と数字 (最大11文字) を組み合わせることができます。
- 例: YourBrand、Alert、Support
- マーケティングキャンペーンや通知など、返信が不要な一方向のコミュニケーションに使用します。
送信者IDの選択
数値送信者 | 英数字送信者 | |
---|---|---|
種類 | 電話番号 | 文字と数字 |
例 | +1 (555) 123-4567 | MyStore |
文字数制限 | 10-11 桁* | 最大11文字 |
双方向メッセージング | サポート対象 | サポート対象外 |
国別サポート | 広範なサポート | 制限あり、一部では登録が必要 |
コスト | 通常最安値 | より高価になる可能性あり |
/* ショートコードまたはロングコードに依存します。数値送信者 IDセクションをご参照ください。
所有権の種類
専用番号は、取得した人だけが使用できる番号です。すべてのメッセージは自動的にお使いのアカウントに関連付けられます。
一部の国では、共有送信者も利用できます。共有送信者 (または共有送信者 ID) は、単一の事業者またはユーザーに限定されない送信者IDです。これは、同じSMSゲートウェイまたはプラットフォーム上の複数の企業またはユーザー間で共有されます。共有送信者は、特に送信者IDを必要としない小規模なキャンペーンやビジネスで、コスト効率やアクセスのしやすさを重視する場合によく利用されています。
共有送信者と比べて、専用送信者を持つ方が、ブランド認知度が向上します。
送信者名
送信者名は、アウトバウンド用SMSメッセージを送信する時に追加して使用できます。その際、汎用番号として提示するだけでなく、顧客のデバイスにお客様の企業名として表示することができます。
送信者名とは、送信者IDと同じ意味で使われることが多いですが、より具体的には、NTT CPaaS プラットフォーム内のアカウントまたはキャンペーンに関連付けられたブランド名またはビジネス名を指します。送信者IDは受信者の目に見える識別子であり、規制当局の承認が必要な場合があります。一方、送信者名はNTT CPaaSシステム内の内部レファレンスとして機能し、複数の送信者IDを管理するのに役立ちます。
例えば、各送信者がメッセージ受信者から見える特定の送信者IDを持っていたとしても、複数の送信者を整理してラベル付けする方法として、NTT CPaaS 内で利用する送信者名を構成することもできます。
送信者名は、SMSで送信する新しいコミュニケーションを作成する時に Webインターフェイスで設定されます。ここで設定された各送信者名は自動的に保存され、後で再度選択できるようになります。
送信者名の設定方法の詳細については、メッセージの送信について説明しているセクションをご参照ください。
独自の番号または英数字送信者を取得する方法
番号を購入したり、英数字送信者をリクエストしたりするには、Channels and Numbers (チャネルと番号) > Channels (チャネル) に移動し、 SMS を選択してSMSランディングページを表示します。ランディングページには、メインの概要ページならびに番号を購入するか、英数字送信者をリクエストするかを選択できるオプションが表示されます。
SMS タブ | 説明 |
---|---|
Overview (概要) | メインの概要ページでは、Buy Number (番号を購入) を使用して番号を取得するか、Request Sender (送信者をリクエスト) を使用して英数字送信者 IDをリクエストすることができます。また、米国にメッセージを送信する際は、米国送信者登録アプリを使って、同国のコンプライアンス要件を確認し、確実に準拠するようにします。 |
My Numbers (保有番号) | 購入したすべての番号タイプが一覧表示され、番号を購入するオプションも表示されます。 |
My alphanumeric senders (保有英数字送信者) | リクエストしたすべての英数字送信者を一覧表示します。 |
My requests (マイリクエスト) | 現在出しているすべてのSMSリクエストを一覧表示します。通信チャネルのリクエスト機能の詳細な活用法については、マイリクエスト (My Requests) について記述しているセクションをご参照ください。 |
番号
番号 (または数値送信者ID) は、標準のMSISDN (Mobile Station International Subscriber Directory Number) 形式のSMS メッセージのデフォルトの送信者タイプです。受信者に誰がメッセージを送信しているかを識別します。
数値送信者IDは、双方向メッセージングに対応可能ですので、受信者がメッセージに返信することができます。
- 数値 - このIDは長い番号で構成されており、通常は標準の数値形式 (例えば、447764720247) の一般的な携帯電話番号です。VLNを使用すると、お使いの番号にエンドユーザーが返信でき、双方向メッセージングが可能になります。国際通信の場合、メッセージを受信するには、送信者ネットワークがオペレーターのローミング範囲内にある必要があります。
- ショートコード - これは覚えやすい4〜6桁の番号で、実質的には数値送信者の番号 (例えば、20247) の短いバージョンです。MNOやメッセージング会社からリースされ、通常は、懸賞、投票やテレビ投票などに使用されます。 国によっては、通常の送信者IDとして一方向のみのキャンペーンに使用することもできます。
- 数値送信者の番号の長さは 3桁から最大15桁までです。
- ショートコードの場合は4〜6桁です。
番号の購入
SMS通信用の番号を購入するには、SMSランディングページの Numbers (番号) セクションで、Buy Number (番号の購入) をクリックします。
このオプションを選択すると、Numbers (番号)アプリに移動します。Numbers (番号) アプリでは、番号を購入したり、すでに他の場所で調達した番号をNTT CPaaSで使用したい場合は、インポートをリクエストしたりすることも可能です。また、番号を管理して、メッセージの受信後の動作を構成することもできます。さらに番号を追加する必要がある場合は、Numbers (番号) で設定できます。
Numbers (番号) アプリでの番号の購入や管理方法の詳細については、Webインターフェイス経由の番号 セクションをご参照ください。
API 経由の番号の購入と管理方法の詳細については、API 経由の番号 セクションをご参照ください。
番号の構成
番号を取得すると、その番号で受信したすべてのメッセージがアカウントに関連付けられ、デフォルトでは、これらのメッセージはすべて アナライズ モジュールを通じてアクセスできます。詳細については、レポートとインサイト セクションをご参照ください。
単にインバウンドメッセージを受信するだけでなく、メッセージを受信するたびにトリガーされる番号レベルで設定可能な追加アクションもいくつかあります。
- Forward to HTTP (HTTPに転送) - 受信したメッセージとその詳細を外部URLに転送します。これにより、メッセージをプラットフォームに取り込み、さらに多くの処理が可能になります。
- Forward to Email (メールに転送) - 重要なSMSの詳細 (送信者、受信者、コンテンツ) を、人間が判読できる表形式で1つまたは複数のメールアドレスに転送します。
- PULL (プル) - 受信したメッセージをすべてプルコンテナに保存し、そこからAPIを使って取り出せるようにします。
- Forward to SMPP (SMPPに転送) - HTTPに転送アクションと同様に、受信したメッセージを外部プラットフォームに転送しますが、このアクションでは、SMPPプロトコルを使って転送します。
- Save message to log (メッセージをログに保存) - 転送は有効になっておらず、メッセージは ログ に保存されます。保存されたメッセージは、Webインターフェイス上で表示できます。
転送は、Numbers (番号) アプリで番号に関連付けられたキーワードと組み合わせて設定されます。転送アクションの詳細については、キーワードとアクション セクションをご参照ください。
英数字送信者ID
英数字送信者IDを使用すると、文字と数字の組み合わせ、または文字だけで構成された認識可能な独自の文字列を使って、受信者に一方向のテキストメッセージを送信できます。英数字送信者IDは、他の形式のIDより認識しやすいため、ユーザーの電話に連絡先として保存されていない場合でも、その受信者がすぐに送信者を特定できる利点があります。
SMS通信用の英数字送信者IDをリクエストするには、SMSランディングページの [Alphanumeric Sender ID (英数字送信者ID)] セクションで、Request Sender (送信者をリクエスト) をクリックします。
英数字送信者IDに使用できる文字
送信者IDには、数字と英字 (0 から 9、a から z、A から Z) の両方を含めることができます。英数字送信者の一般的な最大長は 3 から 11 文字です。一部の国では、最大長に加えて最小長が設定されています。詳細については SMSカバレッジと接続性 セクションをご参照ください。
スペースはサポートされていませんが、スペース文字 (ASCII コード = 32) は使用できます。また、大文字と小文字、ハイフンやアンダースコアを組み合わせて、送信者IDを読みやすくすることもできます。
例えば、英数字送信者IDには次のものが含まれます:
- LoginCode
- FlashSale24
- infoSMS
英数字送信者IDを取得する方法
英数字送信者IDは、ほとんどのエンタープライズSMSプロバイダーから取得できます。
このオプションはすべての国で利用できるわけではなく、場合によっては、重複や不正使用を防ぐために送信者IDを事前登録する必要があります。この規定を適用している主要市場としては、ブラジル、インドネシア、メキシコ、フィリピンなどが含まれます。これらの国では、このサービスに対して 1 回限りまたは毎月のセットアップ料金が課せられる場合があります。
英数字送信者をリクエストするには、Request Sender (送信者をリクエスト) をクリックします。
英数字送信者をリクエストする国別の手順の詳細については、リクエストの送信 セクションをご参照ください。
My alphanumeric senders (保有英数字送信者) タブには、次の情報を含む、使用可能な送信者の一覧が表示されます:
- Sender (送信者) - 一般的な番号ではなく、会社名を顧客のデバイスに表示するように選択したアウトバウンドSMSメッセージの送信者名が表示されます。
- Country (国) - この英数字送信者が使用可能な国が表示されます。
- Capabilities (機能) - この英数字送信者で使用できるチャネルが表示されます。
- Network Coverage (ネットワークカバレッジ) - この送信者をカバーするネットワークの最新リストが表示されます。
ネットワークカバレッジ
送信者のネットワークカバレッジは、ネットワークカバレッジアイコンを使用して確認できます。アイコンをクリックすると、[Network coverage (ネットワークカバレッジ)]パネルが表示されます。
このリストには、アクティブなネットワークとNNC番号が表示されます。これはアクティブなリストであるため、アクティブなネットワークの結果は頻繁に変更されます。リストを最新の状態にするには、Refresh (更新) をクリックします。