はじめに
NTT CPaaSのプラットフォームで高度にカスタマイズされたコミュニケーションを実現するための最初の一歩は、アカウントを作成 (opens in a new tab)して、NTT CPaaSのWebインターフェイスにサインインすることです。アカウントの設定と整理に関する詳細については、アカウント設定、ユーザーの管理、ロールの管理をご参照ください。
最後のステップは、関心のあるチャネルを有効にし、Peopleプラットフォームへの顧客情報のインポートを開始することです。設計する各コミュニケーションに必要なデータは、データプラットフォームから 供給
されます。
オーディエンスのインポート
Peopleプラットフォームを開いたら、試しに顧客プロファイルを1つ作成してみて、このプラットフォームがどのように機能するかを確認してください。

最初に表示されるパーソンプロファイルのページには、保存しておきたい情報を追加できます。居住国や都市、生年月日などの基本的な属性だけでなく、購入した商品や靴のサイズ、契約の失効日、支払い期限などの個人的な設定も保存が可能です。

一度に複数のプロファイルをアップロードするには、ファイルインポート (下記参照) またはAPIを使用してください。

顧客プロファイルに含まれる情報はプラットフォームに保存され、継続的に更新されます。このため、NTT CPaaSで実行するコミュニケーションのキャンペーンはプロファイルデータ、更新データや「イベント」と呼ばれる顧客アクションに基づいて自動的にトリガーすることが可能です。
NTT CPaaSのデータプラットフォームに保存されるプロファイルには、属性や連絡先情報の他、タグやイベントを含めることができます。
まずイベントから着手
イベントはNTT CPaaSのデータプラットフォームで作成、有効化されます。イベントとは製品購入やアプリのインストール、ウェブサイトへの登録、メッセージの開封、価格情報の検索といった顧客のアクションのことです。Peopleプラットフォームはこうしたユーザーのアクションを記録し、これらのアクションに基づいてコミュニケーションのフローがトリガーされます。
イベントの確認やカスタムイベントの新規作成は、PeopleのEvents (イベント) ページで行います。
デフォルトでは、様々なコミュニケーションのシナリオに応じたイベントがご利用いただけます。詳細については、Channel Events (チャネルイベント)をご参照ください。
標準的なプロファイル情報や様々なコミュニケーションチャネルとのインタラクション (内部イベント)は事前に定義されています。ただし、コミュニケーションの実行にカスタムイベントが必要な場合は、初めにNew Event Definition (新しいイベントの定義)を作成する必要があります。

イベントを作成したら、ウェブまたはモバイルアプリでユーザーのアクションを追跡する手段として、API、ウェブまたはモバイルSDKのどれを利用するかを考えます。
必要な事前設定を完了した後は、フローでキャンペーンの作成に取りかかります。ここではカスタムイベントまたは事前定義されたイベントのいずれかを使用します。
最初のフローの作成
特定の顧客行動に基づいたコミュニケーションを実行する場合は、NTT CPaaSのビジュアルビルダーを使って設計します。例えば、顧客の誕生日にお祝いのメッセージと特典プレゼントを送りたい場合、以下の簡単な操作で実行することができます:
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Webインターフェイスにサインアップし、Moments > Flows (フロー) > Create Flow (フローの作成) > Start From Scratch (一から開始) の順に移動します。
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Date or Time (日付または時刻) トリガーを選択してコミュニケーションを開始します。フローをトリガーする情報 (生年月日) は、パーソンプロファイル に保存されています。
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Send Email (メールを送信) を選択し、サイドパネルで必要なフィールドに入力します。コンテンツをパーソナライズする場合は 設計エディター で作成します。
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Wait for an Event (イベントを待機)(./flow-elements/functions#wait-for-an-event-functions) エレメントを追加します。ここで選択するイベントは「Email Link Clicked (リンクがクリックされたメール)」です。
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同じサイドパネルで、次のメッセージを送信する前にユーザーの反応を待つ時間を選択することを忘れないでください。例えば、待機時間を1日とし、その時間が経過した後のアクションとして特別割引のコードを添付したSMS を送信します。
分析結果
アクティブまたは完了したフローでは、メールが送信されたユーザーの数、特定のエレメント (この場合はメール) に対する合計エンゲージメントの比率および送信されたメッセージの数を確認できます。
ユーザーのエンゲージメントに関しては、メールやその他のコミュニケーションブロックのデータに、そのブロックにエンゲージしたユーザー数と、フロー全体を通過したユーザーの割合の両方が表示されます。

データを詳しく検証する場合は、フロー画面右上にあるFlow Performance (フローパフォーマンス)のエレメントをクリックします。
次のステップ
appointment次のセクションではフローの管理に関する説明をしてさらに詳しく説明し、ここまでに紹介した各機能やアクションについて、より具体的に掘り下げていきます。