はじめに
Peopleプラットフォームの統合プロファイルデータは、コミュニケーションの対象が誰であり、その人のニーズを理解するのに役立ちます。個人 または企業向けのすべてのプロファイルカードには、各顧客のカスタマージャーニーの現在のステージ、ユーザーアクティビティ、特性とタグ、および各プロファイルが属するオーディエンスのセグメントが表示されます。
タグやオーディエンスのセグメントといった機能の大半は、プロファイルページから直接追加またはアクセスできます。それらを利用して顧客エンゲージメントとサポートを管理する際、各プロファイルに絶えずフォーカスできるようにすることが重要です。
このセクションでは、主なプロファイルの種類とその詳細を理解するのに役立ち情報を提供します。
パーソンプロファイル
パーソンプロファイルは、リード と顧客の2種類に分かれます。どちらに分類されるかは、顧客体験のステージに応じて決定されます。
- リードとは、パーソンの名前と連絡先情報の確認が取れていないプロファイルのことです。リード情報は、様々なソースからいつでも変更できます。
- 顧客とは、最も信頼できる検証チャネルを使って検証されたプロファイルのことです。顧客情報は、不要な更新から保護するために、変更する際の手順を構成するステップが少し多くなります。
People モジュールに格納されたデータは、リードのアクティビティを追跡し、顧客へのコンバージョンを図るのに役立ちます。また、既存の顧客のプロファイル情報に基づいてキャンペーンをスケジュールすることもできます。
すべてのリードプロファイルと顧客プロファイルのリストは、Peopleのメインページに表示されます。
匿名ビジター
匿名ビジターとは、ウェブサイトによって既知のパーソン (リードまたは顧客) として識別されていないため、People にプロファイルがないウェブサイトのユーザーのことです。ビジターの閲覧アクティビティとカスタムサイトイベントは、Web SDKを介してウェブサイトで追跡できます。例えば、ビジターがアカウントを作成したり、フォームに特定のユーザーの詳細を入力したりした後、ビジターがウェブサイトによって識別されると、ウェブサイトは、ビジターのイベント履歴をPeopleのリード(新規または既存)または顧客(既存)プロファイルにマージするメソッドを呼び出すことができます。
プロファイル情報
プロファイルカードには、そのプロファイルのパーソンと最後に連絡を取った日時と、どのチャネルで連絡を取ることができるかが表示されます。他のすべてのプロファイルデータは、概要、連絡先情報、属性、タグ、およびイベント といった複数の情報ブロックにグループ化されます。
概要
[Overview (概要)] とは、プロファイルデータのサマリーのことで、次の情報が表示されます:
- 入力した必須およびオプションのBasic Information (基本情報) 。
- NTT CPaaSプラットフォームおよび顧客データの同期に使用される接続システム (Salesforce Sales Cloud または Microsoft Dynamics 365) の Person IDs (パーソンID) 。
- System Fields (システムフィールド) では、どのユーザーがいつ、どのように顧客プロファイルを作成したかを知ることができます。また、顧客が使用しているブラウザやオペレーティングシステムに関する情報もここで確認できます。
- Activity Feed (アクティビティフィード) では、プロファイルの直近の変更とアクティビティのアップデートに関するインサイトが得られます。特定のイベントに焦点を当てる必要がある場合は、フィルタリングを使用します。
Contact information (連絡先情報)
パーソンのプロファイルの連絡先情報セクションには、エンドユーザーに連絡できるすべての関連チャネルが含まれています。
必須の連絡先情報
各プロファイルには、次のうち少なくとも1つが必要です:
- 電話番号
- メールアドレス
- 外部ユーザーID
チャネルに紐づいている連絡先情報
エンドユーザーがWhatsAppやViberなどのチャネルを通じて貴社のビジネス部門とやり取りした場合、利用したチャネルに紐づいている連絡先情報も [連絡先情報] タブに含まれます。
チャネルに応じて、Show channel activity1 (チャネルアクティビティの表示) または Show additional information (追加情報の表示) を有効にして、エンドユーザーが最後に連絡した日時や、このチャネルを通じて貴社のビジネス部門とどのようにやり取りしたかなど、その他の情報を表示します。
同じプロファイルに紐づいている複数の連絡先
プロファイルには、複数の電話番号またはメールアドレスを含めることができます。
同じ連絡先情報を持つ複数のプロファイル
早期アクセス
この機能はEarly Access (早期アクセス) 段階にあります。詳細については、NTT CPaaSのアカウントマネージャーにお問い合わせください。
複数のプロファイルに同じ電話番号、メールアドレス、または外部連絡先 IDを設定できます。
ユースケース例
- 同じエンドユーザーに対して、顧客契約、サービスサブスクリプション、または保険契約用に個別のプロファイルを作成し、各プロファイルに同じ連絡先番号を設定することができます。そうしておけば、ユースケースに応じて必要なプロファイルをMomentsのフローで使用できるようになります。
- 保護者や扶養家族が、同じ連絡先情報 (同じ電話番号など) を使用する場合があります。このような場合は、ユーザーごとに個別のプロファイルを作成しておけば、各プロファイルで同じ連絡先情報を使用できるようになります。
共有する連絡先に関するガイドライン
-
共有する連絡先は、次のオプションからのみ作成できます:
- プロファイルのインポート
- People API
-
プロファイルを手動で作成または更新する場合、連絡先情報は一意である必要があります。
-
インバウンドの通信など、People プロファイルを作成および追跡する他の方法に関しても、一意の連絡先情報が必要になります。
-
メールアドレスまたは電話番号でプロファイルを検索すると、連絡先が一意であるプロファイルのみが検索結果に一覧表示されます。
属性、タグやイベント
プロファイルの最後のタブでは、そのパーソンが関心を示している対象や行動に関する全体像が表示されます。この情報は任意であり、オーディエンスのセグメント化やグループ化を改善した時に追加できます。以下で説明する内容に基づいて、そのうちの一部またはすべてを使用する必要があるかどうかを判断します:
Tags (タグ):ユーザーごとのタグの概要が表示されます。既存のタグを追加したり、新しいタグを作成したりできます。例えば、有るパーソンが貴社の商品に関心を示した場合、「関心あり」というタグを追加できます。
Segments (セグメント):そのパーソンが属するオーディエンス セグメントが、ユーザー属性別、行動別、あるいはその両方別に整理されて表示されます。これは例えば、特定の都市部で、ウェブショップで商品を注文した人や、過去数週間にウェブサイトに何度かアクセスした人のグループであったりします。
Custom Attributes (カスタム属性):ユーザーのサブスクリプションプラン、収入グループ、購入合計などの情報が含まれます。 このプロファイルに追加する既存の属性を選択するか、[Configuration (構成)] ページに移動して新しい属性を作成すると、追加できるようになります。
Lists (リスト):リストを追加したい場合、既存のリストから選択するか、[Configuration (構成)] ページで新しいリストを作成してプロファイルに追加することができます。リストには、購入したアイテム、サブスクリプションプラン、同じプロバイダーの異なるアカウントなどを含めることができます。
Events (イベント):既存のイベントは、Activity Feed (アクティビティフィード) に表示されます。これには、外部システムからのカスタムイベント、プラットフォーム内で記録された製品イベント、特定のチャネルを介した顧客の応答を含むチャネルイベント、既存のプロファイル情報の変更を伴うユーザーイベントが含まれます。特定のイベントを抽出したい場合は、イベントグループをフィルター処理して、絞り込んだグループ内の特定のイベントだけを検索するようにします。
以前に定義したカスタムイベントのみが表示されます。
標準イベントの場合は、Peopleイベントと製品イベントを有効 にする必要があります。
Expressions (式):選択したプロファイルの式属性とそれに対応する値が表示されます。
作成と同期
個人プロファイルを作成したり更新したりする方法はいくつかあります。但し、プロファイルのタイプに応じて、適用されるルールや制限が異なります。例えば、顧客プロファイルの情報を更新し続けるには、不要な更新から顧客ベースを保護するために、より厳格は手順に従う必要があります。
Leads (リード) をPeopleプラットフォームに追加し、それぞれの情報を更新し続けられるようにしたい場合は、以下の方法を使用することができます:
顧客 をPeopleプラットフォームに追加し、それぞれの情報を更新し続けられるようにしたい場合は、以下の方法を使用することができます:
企業プロファイル
同じビジネスに属するパーソンをグループ化する場合は、Company profiles (企業プロファイル)を使用します。企業全体にコミュニケーションを送信したり、プロファイル情報を行動 分析 に使用したりできるようになります。
画面を戻していずれかの企業カードをクリックすると、その名刺に関連する詳細情報が表示されます。既存の企業を名前またはドメインで検索することもできます。
各 [Company (企業)] ページは、Overview (概要) と People の2つのセクションに分かれています。
概要
企業プロファイルの [Overview (概要)] ページは、Basic Information (基本情報)、, Company IDs (企業ID)、, Assigned Tags (割り当てられたタグ)、, System Fields (システムフィールド)、, Websites (ウェブサイト)、Custom Attributes (カスタム属性) などのタブで構成されています。
Basic Information (基本情報)
このブロックには、重要なデータに加えて、顧客のカスタマージャーニーにおける企業のエンゲージメントの段階や、それを説明するオーディエンスのセグメントなどに関する情報も含まれています。基本情報を分類するカテゴリーは次のとおりです:
Segment (セグメント):企業が属するオーディエンスのセグメントが表示されます。例えば、企業が支払う月次または年次の金額や、企業のメンバー数などです。詳しくは、セグメント について詳述しているドキュメントをご参照ください。
Country (国):企業の所在地がある国が表示されます。
Region (地域):企業の所在地を示すより広い地域が表示されます。
Account Manager (アカウントマネージャー):企業のアカウントマネージャーが表示されます。
Stage (ステージ):カスタマージャーニーにおける企業のエンゲージメントの段階、ならびに追加したい同様の情報が表示されます。
Industry (業界):企業が事業を展開している業界が表示されます。例:電子商取引、電子バンキング、旅行など。
VAT Number (VAT番号):企業の企業の税務上の識別番号が表示されます。
Notes (メモ):このセクションに保存しておきたい追加情報が表示されます。
その他の情報
概要ページで利用できる追加データは、企業プロファイルの管理やコミュニケーションを容易にするのに役立ちます。
Company ID (企業ID):外部システムと同期する時に使用します。変更はできません。
Assigned Tags (割り当てられたタグ):関心別に企業がマーキングされます。各企業メンバーには、このタグが割り当てられます。例えば、企業が特定のサービスを使用している場合は、そのサービスの名前でタグを追加できます。タグの作成、追加、削除は、メインの Companies (企業) ページまたは Overview (概要) ページで操作できます。この機能の詳細については、タグ について詳述しているドキュメントをご参照ください。
System Fields (システムフィールド):プロファイルを誰がいつ作成し、最後に更新したかが表示されます。
Websites (ウェブサイト):企業のウェブサイトを1つ以上追加します。但し、異なる企業に同じドメインを含めることはできません。あるパーソンが企業プロファイルに存在しない別のドメインを持っている場合は、その企業に追加できます。
Custom Attributes (カスタム属性):企業とのコミュニケーションに関連するカスタム属性を作成することができます。People > Configure (構成) > Company Custom Attribute (企業のカスタム属性) に移動して、特定のビジネスで使用する属性を定義します。構成の詳細については、属性について詳述している記事 をご参照ください。
People
People タブには、各企業に所属するパーソンの数が表示されます。タブをクリックすると、新しいメンバーを追加したり、メンバーのリストとそれぞれに関する 情報 を表示させたりすることができます。
既存のメンバーを削除したい場合は、そのパーソンのカードにカーソルを合わせて「x」ボタンをクリックします。
企業全体を削除するには、Companies (企業) ページに戻り、表示されるチェックボックスをオンにして、Delete (削除) タブをクリックします。
作成と同期
企業の作成またはプロファイルデータの同期に使用できるメソッドは次のとおりです:
次のステップ
この後すぐにPeopleプラットフォームに保存されているプロファイルに基づいてコミュニケーションの作成を開始することになります。しかしその前に、データのキャプチャと更新を継続する方法について、より深く理解しておくことをお勧めします。