高度なアナリティクス
早期アクセス
高度なアナリティクスの早期アクセスは、特定の条件を満たすお客様のみが利用できます。早期アクセス プログラムの詳細については、アカウントマネージャーにお問い合わせください。
フロー内キャンペーンのパフォーマンス推移を一目で把握したり、カスタムレポートやダッシュボードを作成したりする場合は主に[Moments analytics (Momentsアナリティクス) ]タブを使用します。
フロー内キャンペーンやオーディエンスアクティビティに関する主要メトリクスが表示されるため、キャンペーンマネージャーやアナリストによる改良を加えて、コミュニケーション戦略を最適化することができます。
利用可能な機能
ご利用のMomentsパッケージに応じて、次のアナリティクス機能が使用可能です:
機能 | Start/スターター パッケージ | Grow/エンタープライズ パッケージ | スケール パッケージ |
---|---|---|---|
標準ダッシュボード | 概要 MEP消費量 | 概要 MEP消費量 | 概要 MEP消費量 |
カスタムダッシュボード | No (不可) | No (不可) | インサイト カスタムダッシュボード |
詳細はこちらから | No (不可) | No (不可) | Yes (可) |
エクスポート | No (不可) | Yes (可) | Yes (可) |
データの更新頻度 | 24時間 | 6時間 | 2時間 |
アナリティクスダッシュボード
レポートとダッシュボードを表示するには、Moments > Analytics に移動します。
アナリティクスに初めてアクセスする時は、このセクションでEnable (有効化) をクリックします。利用規約が画面に表示されます。
アナリティクスにアクセスするには、Accept (同意) クリックする必要があります。
デフォルトでは、画面がすべてのフローコミュニケーションパフォーマンスの概要を表示するダッシュボードに移動します。

標準ダッシュボード
標準レポート、フローのパフォーマンス状況を詳細に把握したい時に使用します。標準レポートは、すべての料金プランで利用できます。
概要
概要ダッシュボードには、すべてのフローコミュニケーションパフォーマンスに関する情報が詳しく表示されます。基本的なメトリクスを一目で確認できるように調整されているため、オーディエンスのエンゲージメントにどの程度影響するかをすばやく特定できます。
デフォルトでは、レポートにはすべてのフローとチャネルについて過去30日間のデータが表示されます。特定のフロー内キャンペーンで必要な場合は、フィルターを調整することにより、特定のキャンペーンやチャネルで結合されたメトリクスを追跡できます。
フローのハイライト
フローのハイライトでは、フローの主要なメトリクスが一目でわかります。

Active flows (アクティブなフロー数)
Active flows (アクティブなフロー数)では、選択した期間内にアクティブだったフローの数が表示されます。アクティブなフローとは、次のフローを指します:
- 選択した時間枠より前に起動され、時間枠によって終了したフロー。
- 時間枠によって開始および終了したフロー。
- 時間枠によって開始し、選択した時間枠の後に終了したフロー。
Active Profiles (アクティブなプロファイル)
Active Profiles (アクティブなプロファイル)には、選択した期間内にフローに入り、通信チャネルと対話したプロファイルの合計数が表示されます。
アクティビティは、インバウンドメッセージが送信されたか、次の 標準チャネルイベント の少なくとも 1つが実行された条件によって決定されます。
チャネル | イベント |
---|---|
メール | EmailOpened (開封メール数) |
WhatsApp、Viber、モバイルプッシュ通知 | MessageSeen (既読メッセージ数) |
SMS | LinkClicked (クリックされたリンク数) |
Messages Sent (送信されたメッセージ数)
Messages Sent (送信されたメッセージ数)には、選択した期間中に計測されたmessageSentイベントの数に基づいて、送信されたメッセージの合計数が表示されます。
オーディエンスアクティビティの概要
オーディエンスアクティビティの概要では、選択した期間中のアクティブなプロファイルとアクティビティを追跡できます。

Active profiles in flow by date (日付別のフロー内のアクティブなプロファイル数)
フロー内のアクティブなプロファイル数の合計の傾向を経時的に追跡します。これは、選択した期間中のキャンペーンがオーディエンスのエンゲージメントにどのように影響するかを確認するのに役立ちます。
Active profiles by flow (フロー別のアクティブなプロファイル数)
Active profiles by flow (フロー別のアクティブなプロファイル数)では、選択した期間中にフローに入ったアクティブなプロファイルの数を確認することにより、最も成功したフローを追跡することができます。
Popular days and time (人気のある曜日と時間帯)
Popular days and time (人気のある曜日と時間帯) のヒートマップを使用して、ユーザーアクティビティの分布を時間の経過とともに視覚化します。スコアカードには、アクティブなプロファイルが最も活発な曜日と時間帯が表示されます。四角いday/time (曜日/時間帯) ボタンをクリックすると、その時間帯のメトリクスにドリルインできます。
このヒートマップは、最も多くのユーザーアクティビティで最も人気のある曜日と時間を確認し、新しいキャンペーンを計画する時にこのデータを使用するのに役立ちます。
また、オーディエンスのエンゲージメントを自動的に高めるために、send-time optimization (STO) を有効にすることもご検討ください。
Flow Performance Summary (フローパフォーマンスサマリー)

Flow performance summary (フローパフォーマンスサマリー) を使用すると、すべてのフローキャンペーンの概要に関する詳細データを取得し、使いやすいテーブルビューで表示できます。
このサマリーを使用すると、キャンペーンのリーチ、メッセージ配信率、開封数、クリック数、クリックスルー率 (CTR)などを追跡できます。
フィールド値でレコードをソートしたり、複数のフロー内キャンペーンのパフォーマンスを比較することもできます。
Channel Details Overview (チャネル詳細オーバービュー)
Channel Details Overview (チャネル詳細オーバービュー) セクションには、フローに使用する各チャネル固有のメトリクスが表示されます。
Average Weekly Open Rate and CTR (週平均開封率とクリックスルー率)
この表は、週ごとにグループ化された全フローの全チャネル平均メトリクス値を示しています。

Performance by channel breakdown (チャネル内訳別のパフォーマンス)
この棒グラフは、チャネル別メトリクスを示し、各チャネルのパフォーマンスを比較できるように構成されています。フローで使用されているすべてのチャネルについて、送信済み、配信済み、開封済み、クリックされたメッセージの合計数が表示されます。

フィルター
ダッシュボードには、3つのフィルターがあります:date range (日付範囲)、channel name (チャネル名)、flow name (フロー名)。特定のフローキャンペーンを選択して、特定のキャンペーンやチャネルで結合されたメトリクスを追跡できます。
エクスポート
任意のウィジェットをCSVまたはExcel形式にエクスポートできます。標準ダッシュボードでレポートをエクスポートするには、ボタン (...) をクリックし、ファイル形式を選択します。

Flow Performance Dashboard (フローパフォーマンスダッシュボード)
Flow Performance Dashboard (フローパフォーマンスダッシュボード) には、特定のキャンペーンパフォーマンスの詳細が表示されます。フローが開始されると、送信された各メッセージのパフォーマンスに関するメトリクスと、特定のチャネルの影響を受けたオーディエンスエンゲージメントの状況を追跡できます。
フロー内でView Flow Performance (フローパフォーマンスの表示) ボックスをクリックして、コミュニケーションキャンペーンに関連するフローのハイライトと追加情報を表示します。Flow Performance (フローパフォーマンス) ボックスを開くと、フローのハイライトと、フローに関連するグラフとテーブルが表示されます。
フローのハイライト

パフォーマンスメトリクス | 説明 |
---|---|
Profiles in flow (フロー内のプロファイル数) | フローに入った一意のユーザー数が表示されます。これにより、ある期間内のキャンペーンのオーディエンスリーチを視覚化できます。 |
Profiles exited (終了したプロファイル数) | exit point (イグジットポイント)でフローを終了するパーソンの数が表示されます。このメトリクスは、カスタマージャー二―を早期に終了せず、最後まで完了した顧客を確認するのに役立ちます。これにより、フローがどの程度効果的に機能しているか、および顧客が見込み通りにフローに反応しているかどうかについてのインサイトが得られます。 例: フローに加わった顧客のリーチ数は 7000人に達しているものの、フローを終了したた顧客数は1500人に止まっているとします。既存のフローを見直し、より多くの人がフローを期待した形で終了するように将来のフローを最適化できます。明確な目標が設定されていないフローでは、このメトリクスは成功を測定するための重要な指標となります。 |
Active profiles (アクティブなプロファイル数) | フローに入り、コミュニケーションを受信した後、メッセージの表示、メッセージの開封、リンクのクリックなどのイベントを実行したユーザーの数が表示されます。このメトリクスを使用すると、オーディエンスのアクティビティを計測でき、どのチャネルまたは特定のメッセージが顧客に最もインパクトを与えたかを確認できます。 |
Messages sent (送信されたメッセージ数) | すべてのチャネルのフロー内で送信されたすべてのメッセージの総数が表示されます。チャネル別の内訳は、Flow Performance (フローパフォーマンス) ボックスの下部にあるChannel Details (チャネルの詳細) で確認できます。 |
Channels Performance (チャネルパフォーマンス)
チャネルパフォーマンス用のウィジェットを使うと、フロー内のすべてのチャネルのメトリクスを表示できます。
Channels Performance Funnel (チャネルパフォーマンスファネル)
チャネルごとに出力できるファネルチャートには、あらゆるチャネルのイベントタイプ別の一意のイベントの内訳が表示されます。
以下の画像は、送信済み、配信済み、開封イベントでプッシュチャネルのパフォーマンスを確認できる例です。

この例は、クリックされたリンクと登録解除イベントの追跡を含むメールチャネルのチャネルパフォーマンスファネルを示しています。

最後の例では、フロー(SMSとメール) 内のオムニチャネルコミュニケーションに関するチャネルパフォーマンスファネルを示しています。

Channel Details (チャネルの詳細)
チャネルの詳細用ウィジェットを使うと、フロー内のあらゆるチャネルを網羅した、すべてのチャネルメトリクス (合計メトリクスと相対メトリクス) を表示できます。
パフォーマンスメトリクス | 説明 |
---|---|
Messages sent (送信されたメッセージ数) | Total sent messages (送信されたメッセージの総数) |
Messages delivered (配信されたメッセージ数) | Total delivered messages (配信されたメッセージの総数) |
Delivery rate (配信率) | 配信率 (配信数 / 送信数 * 100) を%で示します。 |
Opens (Seens) (開封 (既読) 数)) | 開封または閲覧されたメッセージの総数が表示されます。このデータはフロー内のチャネルによって異なります。既読数は、Push、WhatsApp、Viberのチャネルで使用します。 |
Unique Opens (Seens) (一意の開封 (既読) 数)) | メッセージを開いた、または表示したプロファイルの数が表示されます。 |
Open (Seen) rate (開封 (既読) 率) | 開封率または既読率 (合計既読数 / 配信数 * 100)が%で表示されます。 |
Clicks (クリック数) | クリックイベントの総数が表示されます。 |
Unique clicks (一意のクリック数) | クリックを実行したプロファイルの数が表示されます。 |
CTR (Click Through Rate) (CTR (クリックスルー率)) | クリックスルー率 (クリック数 / 配信数) が%で表示されます。 |
Unsubscribe rate (登録解除率) | 登録解除率 (登録解除者数 / 配信数 * 100) が%で表示されます。 |
Traffic Cost (トラフィックコスト) | フローの送信トラフィックの総コストが表示されます。 |

Message Elements Details (メッセージエレメントの詳細)
Message Elements Details (メッセージエレメントの詳細) を構成するメトリクスは、上記のチャネル詳細ウィジェットと同じですが、ここでは各メッセージングエレメントごとの内訳も含まれています。
パフォーマンスメトリクス | 説明 |
---|---|
メッセージングエレメント | メッセージの表示名 |
エレメントID | エレメントの一意のID |
Messages sent (送信されたメッセージ数) | Total sent messages (送信されたメッセージの総数) |
Messages delivered (配信されたメッセージ数) | Total delivered messages (配信されたメッセージの総数) |
Delivery rate (配信率) | 配信率 (配信数 / 送信数 * 100) を%で示します。 |
Opens (Seens) (開封 (既読) 数)) | 開封または閲覧されたメッセージの総数が表示されます。このデータはフロー内のチャネルによって異なります。既読数は、Push、WhatsApp、Viberのチャネルで使用します。 |
Unique Opens (Seens) (一意の開封 (既読) 数)) | メッセージを開いた、または表示したプロファイルの数が表示されます。 |
Open (Seen) rate (開封 (既読) 率) | 開封率または既読率 (合計既読数 / 配信数 * 100)が%で表示されます。 |
Clicks (クリック数) | クリックイベントの総数が表示されます。 |
Unique clicks (一意のクリック数) | クリックを実行したプロファイルの数が表示されます。 |
CTR (Click Through Rate) (CTR (クリックスルー率)) | クリックスルー率 (クリック数 / 配信数) が%で表示されます。 |
Unsubscribe rate (登録解除率) | 登録解除率 (登録解除者数 / 配信数 * 100) が%で表示されます。 |

フィルター
フローパフォーマンスダッシュボードには次のフィルターが含まれています:date range (日付範囲)、channel name (チャネル名)、version ID (バージョンID)
フローダッシュボードを開くと、現在のフローキャンペーンID がデフォルトで選択されています。Version ID (バージョンID) フィルターを使用すると、特定のフローバージョンでメトリクスをフィルター処理できます。デフォルトでは、ダッシュボードにはすべてのバージョンの合計メトリクスが表示されます。
アクティビティ概要ダッシュボード
アクティビティ概要ダッシュボードには、PeopleのオーディエンスのKPIのサマリービューが表示されます。
これらのKPIには、Peopleに存在するプロファイルの合計数、選択した期間に追加された新しいプロファイルの数、アクティブなプロファイルの数が含まれます。ダッシュボードでは、これらのKPIを過去の日付範囲のKPIと比較することもできます。例えば、時間範囲フィルターで7日間を選択すると、ダッシュボードは自動的にその前の7日間のメトリクスと比較します。
この情報は、対象ユーザーの概要とPeople内でのアクティビティの概要をユーザーに提供することを目的としています。アクティビティ概要ダッシュボードを構成するメトリクスの詳細については、People Analytics (Peopleのアナリティクス) をご参照ください。
カスタムレポートとダッシュボード
すぐに使用できる分析機能を提供するだけでなく、カスタムレポートやダッシュボードを作成することもできます。高度な分析を使用すると、ニーズに正確に一致するレポートの作成が可能になります。
カスタムレポートとダッシュボードは、スライド制料金プランでのみご利用が可能です。
インサイト
インサイトは、複数のメトリクスに基づいてデータを追加およびスライスできるマルチレイヤー分析です。インサイトは、最も広範なレポートの種類です。インサイトは、スタンドアロンレポートとして、またはカスタムダッシュボードの一部として使用できます。
インサイトにアクセスするには、Webインターフェイスで Moments > Analytics (アナリティクス) > Insights (インサイト) の順に移動します。
次の操作が可能です:
- 新しいインサイトの作成。
- インサイトの一覧表示。
- インサイトの詳細表示。インサイトの横にあるInformation (情報)アイコンをクリックすると表示できます。
- インサイトの部分的または完全な名前になるインサイトの検索。
- インサイトのフィルタリング。例: インサイトの種類別または最終更新日別。
- インサイトのソート。表のヘッダーを使用します。
- インサイトのエクスポート。
- 1つのページで表示できるインサイトの数の設定。
インサイトエディター
インサイトエディターを使用すると新しいレポートを作成したり、既存のレポートを編集したりすることができます。
インサイトエディターにアクセスする場合は、Analytics (アナリティクス) > Insights (インサイト) タブの順に移動します。Create Insights (インサイトの作成) をクリックします。エディターのインターフェイスが開き、以下の管理画面が表示されます:

- New report name (新しいレポート名) フィールド
- Data Catalog (データカタログ):ここには、レポートに追加できる定性的および定量的データポイントなどが入っています。使用可能なデータ型の詳細については、Data Types (データ型) について詳述しているドキュメントをご参照ください。
- Insight Type (インサイトの種類):要件に応じてグラフの種類を変更可能です。システムは、選択されたグラフの種類に一致するようにインサイトを再作成します。グラフの種類ごとに、サポートされているデータ型は異なります。例:フィールド別の積み上げ棒グラフは、縦棒グラフでは使用できますが、テーブルでは使用できません
- Active zones (アクティブゾーン):Data Catalog (データカタログ) からキャンバスのこれらの領域に項目をドラッグ&ドロップできます。エディターは、各アクティブゾーンでサポートされるデータ項目についてガイダンスを提供します。インサイトの種類がテーブルの場合は、行、列およびメトリクスを定義できます。
- Filters (フィルター):特定の条件に基づいてインサイトをフィルタリングできます。フィルターを追加するには、日付または任意の属性をData Catalog (データカタログ)からこのフィールドにドラッグ&ドロップします。または、フィルターボタンをクリックして、必要な属性を選択します。エディターは、フィルター処理できないデータがある場合にメッセージを表示します。
- Configuration (構成):インサイトのルック&フィールを定義できます。例:色変更、凡例の配置など。
- Undo (元に戻す)、Redo (やり直し)、Clear (クリア)、Cancel (キャンセル)、Save (保存):変更を元に戻したい時はUndo 、やり直したい時はRedoをクリックします。インサイトからすべてのデータを削除ししたい時はClearをクリックすると。インサイトの画面に戻りたい時はCancel をクリックします。レポートを保存するには、レポートに名前を付ける必要があります。
インサイトの作成
次の手順に従って、基本的なインサイトを作成します。または、作成の開始準備に役立つ便利なインサイト例 をご参照ください。
-
Analytics (アナリティクス) > Insights (インサイト) タブで、Create insights (インサイトを作成) をクリックします。
-
インサイトの種類を選択します。グラフの種類ごとにサポートされているデータ型は異なります。
-
1件以上のデータ項目 (ファクト、メトリクス、属性) をData Catalog (データカタログ) からActive zones (アクティブゾーン) にドラッグ&ドロップします。フィールドに項目を追加した直後にデータを表示できます。新しいメトリクスを作成するには、データ項目を2件以上追加します。
-
(任意)
- より詳細なデータを取得するには、Date (日付) またはAttribute (属性) をRows/Columns (行/列) フィールドに (テーブル形式の表の場合のみ)、あるいは View by (表示条件)、Trend by (傾向条件)、または Attribute (属性) フィールド (他の種類のグラフの場合) にドラッグ&ドロップします。
- データをスタックグループに分割するには、Attribute (属性) をStack by (積み上げ条件) またはSegment by (セグメント条件) フィールドにドラッグ&ドロップします。折れ線グラフではMetrics (メトリクス) フィールドに入力するデータ項目を1件だけに限定する必要があります。
- グラフのフォーマットについては、Configuration (構成) オプションを使って調整できます。
- 変更を加えるには、Undo (元に戻す)、Redo (やり直し)、および Clear (クリア) オプションを使用します。データ項目を削除するには、エディターで項目をクリックし、左にドラッグします。
- 追加のカスタマイズ用オプションを使用することができます。詳細については、Additional Customization Options (追加のカスタマイズ用オプション) について詳述しているドキュメントをご参照ください。
-
インサイトに名前を付けます。
-
Save (保存) をクリックします。
Export Insight (インサイトのエクスポート)
Insights (インサイト) タブでインサイトについている3点ドットをクリックし、次のいずれかのファイル形式を選択します。
- .csv
- .xls
インサイトは静的ファイルとしてダウンロードされます。

インサイトの例
ここでは、インサイトのサンプルを使って、インサイトでどのような洞察が可能かについて説明します。また、ツールを最大限に活用していただけるよう、利用可能な便利機能についてもご紹介します。なお、インスタンス内のデータの量とタイプによっては、掲載例とは異なる結果が表示される場合があります。
- クリック数、開封数、クリックスルー率の傾向をトラッキングする
- すべてのチャネルとキャンペーンの一意のクリック数を比較する
- メッセージ送信に最適な日を探し、クリック数/開封数を最大化する
- A/Bテスト結果を分析する
- マルチチャネルフローの異なるバージョンでメトリクスを追跡、比較する
例1:クリック数、開封数、クリックスルー率の傾向を追跡する
ここでは折れ線グラフの作成方法を例に取り、フロー内キャンペーンのパフォーマンスを分析する場合のエディターの使用方法を説明します。このレポートを使用すると、すべてのフロー内キャンペーンについてクリック数、開封数、クリックスルー率を追跡できるため、オーディエンスエンゲージメントの傾向を把握し、コミュニケーション戦略を調整することが可能です。
Moments アナリティクスのインサイトでこのレポートを作成する場合は、次の手順で操作します。
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Moments > Analytics (アナリティクス) > Insights (インサイト) の順に移動します。
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Create Insight (インサイトの作成) をクリックしてインサイトエディターを開きます。
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レポートに名前を付けます。例: クリック数、開封数とCTR
-
Insight Type (インサイトの種類) メニューで、Line chart (折れ線グラフ) の種類を選択します。
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Data Catalog (データカタログ) からClicks (クリック数) と開封数 (表示数) のメトリクスをMetrics (メトリクス) セクションにドラッグします。キャンバスにイベントの総数を示す2つのポイントが表示されます。
-
これらのメトリクスが時間の経過とともにどのように変化するかを確認するには、Date (日付) ディメンションをMetrics (メトリクス) の下にある Trend by (傾向条件) セクションにドラッグします。詳細な傾向を表示するには、Group by (グループ化条件) セレクターでグループ化の種類を変更します。例えば、先月の傾向を観察するには、グループ化の種類として「Day (日)」を選択します。
-
レポート期間を1か月間に絞り込むとします。観察期間が長い場合は、グループ化の対象を変更することをお勧めします。例えば、直近の四半期の傾向を観察するには、週ごとにグループ化する方が適しています。レポート期間を絞り込むには、Data Catalog (データカタログ) からDate (日付) ディメンションを再度選択し、Filter (フィルター) バーにドラッグします。それをクリックし、Last month (先月) の値を選択し、Apply (適用) をクリックします。
-
クリックイベントがない無関係なチャネルを除外するには、Channel Name (チャネル名) フィールドをFilter (フィルター) バーにドラッグしてクリックし、Push (プッシュ通知) オプションの選択を解除し、Apply (適用) ボタンを押します。
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最後に、CTR メトリクスをグラフにドラッグし、パーセンテージ値を表示するこのメトリクスに別の軸を設定します。Show in right axis (右軸に表示) チェックボックスをクリックして、オプションを有効にします。
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ルック&フィールのオプションは、Configuration (構成) セクションで調整できます。また、凡例の表示位置やグラフの色を変更することもできます。Save (保存) をクリックします。
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これですべて完了です。このグラフを使って、コミュニケーションのパフォーマンスが分析できるようになりました。さらに、このグラフはカスタムダッシュボードのウィジェットとして選択したり、csvまたはExcelファイルとしてエクスポートすることも可能です。
例2:すべてのチャネルとキャンペーンで一意のクリック数を比較する
このレポートの例では、チャネルとキャンペーンごとの一意のクリック数の内訳と、どのキャンペーンが最も効果的かを確認できます。
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Moments > Analytics (アナリティクス) > Insights (インサイト) の順に移動します。
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Create Insight (インサイトの作成) をクリックしてインサイトエディターを開きます。
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レポートに名前を付けます。例: すべてのチャネルとキャンペーンの一意のクリック数の比較
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Insight Type (インサイトの種類) メニューで、Bar chart (横棒グラフ) を選択します。
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Data Catalog (データカタログ) からUnique Clicks (一意のクリック数) メトリクスをMetrics (メトリクス) セクションにドラッグします。
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Channel name (チャネル名) 属性をStack by (積み立て条件) セクションにドラッグします。リンククリックトラッキング機能を持つすべてのチャネルで積み上げられた1つの列が表示されます。NTT CPaaS Momentsがこの機能を提供しているチャネルは、WhatsApp、Viber、メール、SMSならびにLINEです。ここでは、メールとSMSをチャネルとして指定している例を掲載します。
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各フローごとのメトリクスの内訳を表示したい時は、Flow name (フロー名) をView by (表示条件) セクションにドラッグします。
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フローの一覧を、パフォーマンスの高い上位 10件のキャンペーンに絞り込みたいとします。このように絞り込むには、フィルターアイコンをクリックし、Top/bottom values (上位/下位の値) を有効にします。スクリーンショットの例を見ると、過去4四半期のデータのみを抽出するように日付を設定していることが分かります。
この機能は、上位の値で検索項目を自動的にフィルタリングします。このフィルター処理により、グラフが読みやすくなり、どのフローが一意のクリック数を最も多く獲得し、どのチャネルがそれに貢献したかが分かりやすくなりました。 分析する他のメトリクスを追加すると、レポートをさらにカスタマイズできます。例: Unique Opens (Seens) (一意の開封 (既読)数)) の追加
-
レポートは、保存してエクスポートしたり、カスタムダッシュボードで使用することができます。
例3:メッセージを送信するのに最良の日を見つけてクリック数を増やす
Moments概要ダッシュボードには、アクティビティトラッキングに基づいてオーディエンスとのエンゲージメントを構築できる「Best Day (最良日)」ウィジェットがあります。このメトリクスはクリック数、開封数、既読数など、プロファイルのすべてのアクティビティを集計します。
特定のチャネルやイベントに最良な日を調べるために、より具体的で詳細なデータのスライスが必要な場合は、カスタムレポートの作成が適しています。
- Moments > Analytics (アナリティクス) > Insights (インサイト) の順に移動します。
- Create Insight (インサイトの作成) をクリックしてインサイトエディターを開きます。
- レポートに名前を付けます。例: 開封済みメッセージ数の最良日
- グラフの種類として Heatmap (ヒートマップ) を選択します。
- Data Catalog (データカタログ) からOpens (Seens) (開封 (既読) 数) メトリクスをMetrics (メトリクス) セクションにドラッグします。
- Data Catalog (データカタログ) からDate (日付) ディメンションをRows (行) セクションにドラッグし、(More options (その他のオプション) の1つである) Day of Week (曜日) でグループ化します 。Display As (表示形式) の表示オプションをShort (ショート) に設定します。これにより、特定の時間枠が選択されていない限り、データの履歴全体について、曜日ごとの開封イベントの分布が表示されます。
- Channel Name (チャネル名) 属性をColumns (列) セクションに追加して、各チャネルでの開封イベントに最良な日を確認します。グラフには、各チャネルの曜日ごとのオ開封イベントの分布が表示されます。 このレポートは、クリック数などの他のイベントに置き換えたり、チャネルでフィルタリングしたりすることで変更できます。 メッセージの送信時間を最適化し、開封とクリックイベントの数を増やす方法として、AI を活用した 送信時間の最適化 機能を有効化することもご検討ください。

例4:A/Bテスト結果を分析する
A/Bテストはスプリットテストとも呼ばれ、メールキャンペーンの成果を向上させる優れたツールです。A/Bテストでは、様々なバージョンのメールをテストして、どのバージョンのパフォーマンスが優れているかを確認できます。
異なるバージョンの結果を比較することで、どのメッセージのエレメント (件名、レイアウト、行動喚起、タイミングなど) がエンゲージメントを促進するのに最も効果的かを判断できます。
以下の手順に従います:
-
Moments > Analytics (アナリティクス) > Insights (インサイト) の順に移動します。
-
Create Insight (インサイトの作成) をクリックしてインサイトエディターを開きます。
-
レポートに名前を付けます。例: A/Bテスト結果
-
Insight Type (インサイトの種類) メニューで、Column chart (縦棒グラフ) を選択します。
-
分析したいキャンペーンを選択するには、そのキャンペーンのCampaign ID (キャンペーンID) をFilter (フィルター) バーにドラッグします。
-
Data Catalog (データカタログ) からUnique Clicks (一意のクリック数) と CTR メトリクスをMetrics (メトリクス) セクションにドラッグします。
-
Channel name (チャネル名) 属性とElement ID (エレメントID) 属性を View by (表示条件) セクションにドラッグします。
Element ID (エレメントID) > Display as (表示形式) セクションに移動して、Element name (エレメント名) を選択します。
フローでオーディエンスを正しくセグメント化していれば、エレメントごとに複数の列が表示されます。この例では、各テストオプションのクリック数を示す4列のグラフが表示されています。また、A/Bテスト結果を分析する際に比較するのに適したCTR値も表示されます。
この例では、2つのメールメッセージを比較した最初のテストで、バージョンBが優れていることがわかります。
-
グラフの凡例をクリックして、CTRの結果を比較します。優れている方のCTRは2倍以上獲得しています。SMSについては、バージョンAのCTR が3.34%、それに対して バージョンBは2.30%を獲得、また一意のクリック数は1524回に対し、バージョンBの一意のクリック数が999回で、バージョンAが優れています。
-
レポートは今後の A/B テストのテンプレートとして再利用する場合に備え、保存します。
例5:マルチチャネルフローの複数のバージョンでメトリクスを追跡、比較する
このレポート例では、Moments アナリティクス のインサイト機能を使用して、特定のフローバージョン間でメトリクスを追跡および比較し、フロー内のメッセージごとの詳細な内訳を確認する方法について説明します。
これは、特定の自動化プログラムの有効性を理解し、改善すべき領域を特定するのに役立ちます。
-
Moments > Analytics (アナリティクス) > Insights (インサイト) の順に移動します。
-
Create Insight (インサイトの作成) をクリックしてインサイトエディターを開きます。
-
Data Catalog (データカタログ) のフローセクションからCampaign ID (キャンペーンID)、Flow name (フロー名)、Version ID (バージョンID)、Channel name (チャネル名)、Element ID (エレメントID)、Element name (エレメント名) をRows (行) セクションにドラッグします。
-
Campaign ID (キャンペーンID) をFilter (フィルター) バーにドラッグして、特定のフローでレポートをフィルター処理します。次に、キャンペーンIDの値をコピーして検索バーに貼り付け、Only (これのみを指定)、Apply (適用) の順にクリックします。
-
分析したいバージョンを特定したい時は、Version ID (バージョンID) フィルターを選択します。
-
Delivery rate (配信率)、Open rate (開封率)、CTR のデータ型を Metrics (メトリクス) セクションにドラッグします。
これで、各フローバージョンの各エレメントのメトリクスの詳細な内訳が表示され、チャネル名でグループ化されているため、レポートが適切に構造化され、読みやすくなっています。
-
レポートに Aggregates (集計) を追加すると、各チャネルのパフォーマンスを簡単に比較できます。Delivery rate (配信率) のフィールド名の上にカーソルを置き、burger icon (ハンバーガーアイコン) をクリックします。集計データのドロップダウンリストから Avg にカーソルを合わせ、within Channel Name (チャネル名内) オプションを選択して、チャネル別に値を集計します。Open rate (開封率) とCTR メトリクスについても、同じプロセスを繰り返します。
レポートには、選択したフローの各バージョン内の各エレメントの詳細なメトリクスが表示されます。各チャネルの集計された平均メトリクスは、バージョン間のパフォーマンスを比較するのに役立ちます。
-
インサイトに名前を付けて保存します。テーブルは次の図のようになります:
カスタムダッシュボード
カスタムダッシュボードに備わっている機能を使えば、キャンペーンデータを視覚化する方法をカスタマイズできます。
カスタムダッシュボードを使用すると、最も知りたい情報にいち早くアクセスし、キャンペーンのパフォーマンスを監視できます。カスタムダッシュボードでは、以下の操作が可能です:
- キャンペーンのKPIの変化の追跡。
- 現在と特定期間のデータ比較。
- データの追加、スライス、フィルター処理。
ダッシュボードには、以下のコンポーネントを1つ以上含めることができます:
- Insights (インサイト): 複数のメトリクスに基づくデータの追加やスライスが可能な多層分析用のコンポーネントです。
- Key Performance Indicators (KPIs) (主要業績評価指標 (KPI)):単一のメトリクスを数値形式で表示する単層分析用のコンポーネントです。KPIの表示形式は、整数、小数またはパーセンテージのいずれかとなります。
- Attribute filter (属性フィルター): 標準のフィルタリングオプションに追加できるフィルターで、特定のチャットボットコンポーネントに基づいてレポートをフィルタリングします。これらのフィルターは事前に定義されています。
ダッシュボードには、同じ種類の項目を複数含めることができます。例えば、1つのダッシュボードに複数のインサイトを表示できます。
効果的なダッシュボードを構築する上で、鍵となるのは、エレメントをグループ化し、ダッシュボードに共通の目的を果たすKPIとインサイトを含めて作成することです。例えば、全体的なパフォーマンスを計測するダッシュボードを作成し、フィルターを活用してチャネル、日付、キャンペーンにドリルインできるようにします。
ダッシュボードにアクセスするには、Webインターフェースで Moments > Analytics (アナリティクス) > Custom Dashboards (カスタムダッシュボード) の順に移動します。
- ダッシュボードを表示します。デフォルトでは、作成した直近のダッシュボードが表示されます。他のダッシュボードを表示するには、Custom Dashboards (カスタムダッシュボード) のドロップダウンメニューから、表示したい別のダッシュボードを選択します。
- ダッシュボードを作成します。カスタムメトリクスを使用して既存の標準レポートをカスタマイズするか、新しいカスタムダッシュボードを最初から作成することができます。
- ダッシュボードを編集します。
ダッシュボードの作成
新しいダッシュボードを作成するには:
-
Moments > Analytics (アナリティクス) > Custom Dashboards (カスタムダッシュボード) の順に移動します
-
ダッシュボードセレクターのドロップダウンをクリックし、Add dashboard (ダッシュボードの追加) をクリックします。
-
ダッシュボードに名前を付けます。
-
Create (作成) をクリックします。
-
以下の項目を1つ以上ダッシュボードエディターにドラッグ&ドロップします。また、同じ種類の項目を複数追加することもできます。例:複数の属性。これらの項目がそれぞれどこに追加できるかについてのガイダンスが、エディターに表示されます。
-
Attribute Filter (属性フィルター): 属性フィルターエレメントを追加したら、属性を検索するか、一覧から属性を選択します。例:チャネル名、フロー名。属性ごとに、フィルタリングする値を選択します。デフォルトでは、すべての値が選択されています。これらのフィルターは、新しいレポートがある場合など、いつでも追加または編集できます。
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Key Performance Indicator (主要業績評価指標):KPIエレメントを追加したら、一覧からメトリクスを検索または選択します。例:セッション期間、新規ユーザー。以下の操作も可能です:
- 日付、もしくは複数の属性によるフィルタリングをする場合:Filter by (フィルター条件) セクションで属性を選択します。
- 複数の期間のデータを比較する場合:Comparison (比較) セクションで期間を選択します。また、結果の表示色も、緑色または赤色のどちらにするか選択可能です。
- 特定のダッシュボードにドリルインする場合:Drill into the dashboard (ダッシュボードへのドリルイン) セクションで既存のダッシュボードを選択します。カスタムダッシュボードの作成が完了したら、KPIをクリックして選択したダッシュボードを表示できるようになります。
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Insight (インサイト):複数のデータ型別に結果を表示する新しいインサイトを作成します。詳細については、インサイト について詳述しているドキュメントをご参照ください。
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Saved Insight (保存されたインサイト): インサイトを検索するか、一覧から既存のインサイトを選択して、複数のデータ型別に結果を表示します。自ら作成したインサイトや他から共有されたインサイトを追加できます。インサイトを追加したら、インサイトをクリックしてメニューオプションを表示します。以下の操作が可能です:
- フィルターを追加、またはインサイトのタイトルを非表示にする場合:Configuration (構成) をクリックします。
- 変更を加えたい倍:Edit (編集) をクリックします。
- インサイトのズームオプションを有効にする場合:Interactions (インタラクション) > Zoomable insight (ズーム可能なインサイト) の順にクリックします。インサイトをズームして詳細ビューを表示できるようにします。Shift キーを押し続けることにより、ズームした領域がパンします。
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追加する各セクションのタイトルと説明を追加します。
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(任意) KPIやインサイトを構成または削除する場合は、項目をクリックしてメニューオプションを表示し、Remove from Dashboard (ダッシュボードから削除) をクリックします。
データへのドリルイン
ダッシュボードにインサイトを追加した後、インサイトを深く掘り下げ、値をクリックした時に実行される追加のアクションを作成することで、インサイトをさらに構成できます。例えば、特定のメトリクスやウィジェットを詳細な内訳やその他のレポートにリンクします。以下へのドリルインが可能です:
- インサイト
- ダッシュボード
- URL
KPIにはドリルインすることはできません。
データにドリルインする方法
- インサイトをクリックして、メニュー オプションを表示します。
- Interactions (インタラクション) > Drill Interactions (インタラクションへのドリルイン) > Add interaction (インタラクションの追加) の順にクリックします。
- ドリルインしたいデータ項目を選択します。
- I want to (私がしたいこと) セクションで、ドリルインの対象をインサイト、他のダッシュボード、またはURLのいずれかから選択します。
- Drill into Dashboard (ダッシュボードへのドリルイン):既存のダッシュボードを選択します。自ら作成したダッシュボードまたは他から共有されたダッシュボードのどちらでも選択できます。
- Drill into insight (インサイトへのドリルイン):ドリルインしたいインサイトを選択します。自ら作成した作成したインサイト、または他から共有されたインサイトのどちらでも選択できます。
- Drill into URL (URLへのドリルイン):既存のURLを選択するか、カスタムURLを作成します。
トリルインしたインサイトを構成した後、ダッシュボードの表示中にファクト、メトリクスまたは属性をクリックすると、ドリルインの対象にしたインサイト、ダッシュボードまたはURLが開きます。
結果を表示するには:
- ダッシュボードで、表示したいインサイトに移動します。
- ドリルダウンする項目をクリックします。次に、Drill down (ドリルダウン) またはDrill into (ドリルイン) セクション内の項目をクリックします。

IVRインサイト
フローにIVRセッションが含まれている場合は、そのセッションに関するインサイトを表示できます。そのインサイトから得られる分析情報は、IVR完了率、転送、放置などの主要なメトリクスのトラッキングに使用できます。そして、その追跡結果に基づいて、IVRコールのフローを最適化できます。
IVRに関するインサイトにアクセスするには、NTT CPaaSのWebインターフェイス上で Moments > Analytics (アナリティクス) > IVR insights (IVRインサイト) に移動します。
ダッシュボードには以下のセクションが含まれています:
フィルター
ダッシュボード全体に対して、次のフィルターを1つ以上使用できます:
- Date range (日付範囲): インサイトが必要な期間を構成します。
- Flow name (フロー名):1つ以上のフローを選択します。
- Direction (方向): Inbound (インバウンド)、Outbound (アウトバウンド)または All (両方向) のいずれかを選択します。
- Call number (コール番号):1人以上の送信者を選択します。
IVR call volume (IVRコールの通話量)
このセクションには、選択した期間の次のメトリクスが含まれます。
- Total calls (コール総数): IVRコールの合計数が表示されます。
- Abandons (放置件数): IVRセッションが完了する前に通話が途中で終了したコールの数が表示されます。
- IVR completed (IVR完了): エージェントの介入なしにエンドユーザーのクエリが解決されたコールの数が表示されます。
- Transfers (転送件数): ライブエージェントまたは外部電話番号に転送されたIVRコールの数が表示されます。
- Dropped calls (切断コール数): 技術的な理由により、IVRセッション中に切断されたIVRコールの数が表示されます。例:オペレーターのエラー、アプリケーションのエラー、または残金の不足。
- Unanswered calls (未応答コール数): エンドユーザーまたは留守番電話のいずれによっても応答されなかったコールの数が表示されます。
- Answer rate (応答率):コール総数のうち、応答があったコール数の割合が表示されます。
また、エージェントと外部電話番号に転送されたコール数を示すグラフを表示することもできます。

IVR calls over time (時間経過に伴うIVRコール数)
このセクションのグラフは、1日に掛けたコール数の推移を1時間単位で示しています。グラフ内のいずれかの1時間を選択すると、その1時間に掛けたコール数が表示されます。
次の図は、火曜日の午後2 時に1件のコールが掛けられたことを示しています。

IVR performance (IVRのパフォーマンス)
このセクションは、選択した期間のパフォーマンス状況を示す以下のメトリクスで構成されています。一部のメトリクスでは、横にある矢印を選択することで、Average (平均値)とTotal (合計値)を切り替えることができます。
- Completion rate (完了率): コール総数のうち、エージェントの介入なしにエンドユーザーのクエリが解決されたコール数の割合が%で表示されます。
- Transfers rate (転送率): コール総数のうち、ライブエージェントまたは外部電話番号に転送されたコール数の割合が%で表示されます。
- Abandon rate (放置率):コール総数のうち、 IVRセッションが完了する前に切断されたコール数の割合が%で表示されます。
- Average completion handling time (平均完了処理時間): IVRコールの平均期間が表示されます。
- Total completion handling time (合計完了処理時間): IVRコールの合計時間が表示されます。
- Average transfer time (平均転送時間):IVRコールがエージェントまたは外部電話番号に転送されるまでの平均時間が表示されます。
- Total transfer time (合計転送時間): エージェントまたは外部電話番号に転送されるまでのIVRコールの合計時間が表示されます。
- Average abandonment time (平均放置時間): エンドユーザーがIVRを放置 (エージェントに連絡する前、またはセルフサービスを完了する前に通話が終了)するまでの平均時間が表示されます。
- Total abandonment time (合計放置時間): エンドユーザーがIVRを放置 (エージェントに連絡する前、またはセルフサービスを完了する前に通話が終了)するまでの合計時間が表示されます。
- Average IVR time per call (コールあたりの平均IVR時間): フロー内のIVRセッションの平均時間エンドユーザーがIVRを放置 (エージェントに連絡する前、またはセルフサービスを完了する前に通話が終了)するまでの合計時間が表示されます。
- IVR bounce rate (IVRバウンス率): コール総数のうち、最初のIVRプロンプトの直後にエンドユーザーが通話を終了させたコール数の割合が表示されます。
- Calls drop rate (コール切断率):コール総数のうち、技術的な理由により、IVRセッション中に切断されたIVRコール数の割合が表示されます。例:オペレーターのエラー、アプリケーションのエラー、または残金の不足。

また、IVR セッションが終了した様々な理由を示すグラフを表示することもできます。例:コールが放置、切断または転送されたため

IVR flow usability (IVRフローのユーザビリティ)
このセクションのグラフでは、 IVRコールで使用された様々なエレメントの使用情報を確認できます。

Menu collect details (収集メニューの詳細)
このセクションでは、IVRセッションで使用されたCollect (収集) エレメントの詳細を確認できます。

Data Types (データ型)
使用可能なデータ型に関する理解を深めたい時は、下記のリファレンスが役立ちます。
Date (日付)
データ型 | 説明 |
---|---|
Date (日付) | すべての日付を表します。日、週、月、四半期、年を単位にしてデータを分類またはグループ化できます。 |
属性
データ型 | 説明 |
---|---|
Channel Name (チャネル名) | チャネル名。例:メール、プッシュ通知、WhatsApp |
Event Name (イベント名) | イベント名。例: 送信済み、配信済み、開封済み、クリック済み、登録解除済み |
Campaign ID (キャンペーンID) | フロー内キャンペーンの一意のID |
Flow name (フロー名) | フロー内キャンペーンの表示名 |
Version ID (バージョンID) | フロー内キャンペーンのバージョン |
Element ID (エレメントID) | フロー内のメッセージングエレメントの一意のID |
Element name (エレメント名) | フローエレメントの表示名。フローによってエレメントに名前が自動的に割り当てられます。例: SMS1、SMS2、SMS3 |
Profile ID (プロファイルID) | People CDP内の一意の匿名化されたプロファイルID。一意のクリック数や一意の開封数などのメトリクスの計算に使用します。 |
メトリクス
チャネル関連のメトリクス
データ型 | 説明 |
---|---|
Clicks (クリック数) | クリックイベントの総数 |
CTR | クリックスルー率 (一意のクリック数を配信されたメッセージ数で割った比率) |
Delivery Rate (配信率) | 配信されたメッセージ数を送信されたメッセージ数で割った比率 |
Messages Delivered (配信されたメッセージ数) | 配信されたメッセージの総数 |
Messages Sent (送信されたメッセージ数) | 送信されたメッセージの総数 |
Open (Seen) Rate (開封 (既読) 率) | 一意の開封数 (既読数) を配信されたメッセージ数で割った比率 |
Opens (Seens) (開封 (既読) 数) | 開封 (既読) イベントの総数 |
Unique Clicks (一意のクリック数) | プロファイルIDでグループ化されたクリック数の合計 |
Unique Messages Delivered (配信された一意のメッセージ数) | プロファイル ID でグループ化された配信されたメッセージの合計数 |
Unique Open (Seen) Rate (一意の開封 (既読) 率) | 一意の開封 (既読) 数を送信されたメッセージ数で割った比率 |
Unique Opens (Seens) (一意の開封 (既読) 数) | プロファイルIDでグループ化された開封数の合計 |
Unique Unsubscribers (一意の登録解除者数) | プロファイル IDでグループ化された登録解除イベントの総数。 |
Unsubscribe Rate (登録解除率) | 登録解除者数を配信されたメッセージ数で割った比率 |
Unsubscribers (登録解除者数) | 登録解除イベントの総数 |
フロー関連のメトリクス
データ型 | 説明 |
---|---|
Active Flow - Launched before and ended after interval start or not ended (アクティブなフロー数 - 選択した期間の開始前に起動し、同期間の開始後に終了または終了していないフロー) | 次の条件をすべて満たすフローの総数。 - 選択した期間の開始前に起動したフロー。 - 選択した期間の開始後に終了または終了していないフロー。 |
Active Flow - Launched within interval (アクティブなフロー数 - インターバル期間中に起動したプロ―) | 選択した期間中に起動したフローの総数 |
Active Flow (アクティブなフロー数) | 選択した期間中にアクティブだったフローの総数 |
Profiles Exited (フローを出たプロファイル数) | イグジットエレメントを通過してフローを出たプロファイルの総数。Profiles in flow (フロー内のプロファイル数) メトリクスと同様に、この数は、キャンペーンを立ち上げた日から起算したすべてのプロファイルを対象に集計されます。このメトリクスは、フローのパフォーマンス状況を示す標準ダッシュボードで使用されます。 |
Profiles in Flow (フロー内のプロファイル数) | フロー内のプロファイル総数。この数は、キャンペーンを立ち上げた日から起算したすべてのプロファイルを対象に集計されます。このメトリクスは、フローのパフォーマンス状況を示す標準ダッシュボードで使用され、日付に関係なく、フローに参加したオーディエンス全体の規模を示します。 |
People関連のメトリクス
データ型 | 説明 |
---|---|
Active Profiles (アクティブなプロファイル数) | 選択した期間内にフローに入り、次のイベントの少なくとも1つを実行した一意のプロファイルの数。 -メール、WhatsApp、Viberやプッシュ通知チャネルの場合はOpen (Seen) (開封 (既読) 数) - SMSの場合はClick (クリック数) - 全チャネル共通はSent inbound message (送信されたインバウンドメッセージ数) |