モバイルオーディエンスのプロファイリング
はじめに
プロファイリングとは
モバイルオーディエンスのプロファイリングとは、モバイルデバイスから収集したデータに基づいてエンドユーザーのプロファイルを作成し、それぞれを追跡できるようにすることです。これは、顧客エンゲージメントの向上に繋がる重要なタスクの一つです。NTT CPaaSのMobile SDKは、モバイルデバイスならびにモバイルアプリケーション内でのエンドユーザーの行動に関するデータを収集し、そのデータをNTT CPaaSの顧客データプラットフォーム (CDP) である People に同期します。
プロファイリング機能を有効にすると、以下の操作が可能になります。
- お客様のアプリケーションをインストールするエンドユーザーならびにそのアプリケーションがインストールされるデバイスを特定できます。
- 複数のデバイスを1つのプロファイルにマージできます。
- エンドユーザーのデバイスからデフォルトのインストール属性 (デバイスの機種、オペレーティングシステム、アプリケーションのバージョンなど) を収集できます。
- 定義しているカスタムインストール属性をエンドユーザーのデバイスから収集できます。
- 標準イベントを追跡できます。例:インストール、アプリの起動、アンインストール。
- カスタムイベントを追跡できます。例:ページの閲覧、購入。
モバイルオーディエンスのプロファイリングは、NTT CPaaSのモバイルプッシュプラットフォームとPeopleに完全に統合されたソリューションです。この機能は、モバイルコミュニケーション戦略の策定、モバイルユーザーのライフサイクルの追跡、モバイルアプリケーション内でのエンドユーザーの行動の把握に不可欠です。これらのインサイトは、あらゆるコミュニケーションチャネルに適用でき、エンゲージメントとパーソナライズ化の向上に役立ちます。
プロファイリングがプッシュ通知にとって重要な理由
効果的なプッシュ通知は、一般的なメッセージ以上の成果に結びつきます。エンドユーザーについて把握している情報に基づいてパーソナライズした、エンドユーザーと関連性の高いメッセージを送信できるからです。オーディエンスのプロファイリングをしておくと、次のような効果が得られやすくなります。
- エンゲージメントの向上:エンドユーザーとの関連性を高めるようにパーソナライズしたコンテンツは、エンドユーザーのエンゲージメントの向上に重要な役割を果たします。詳細なエンドユーザープロファイルを作成すると、個々の関心事や行動に的を絞った通知を送信できるようになります。エンドユーザーのニーズ、関心事またはアクティビティに特化したプッシュ通知は、それを受け取ったエンドユーザーが通知を開き、そこで促されるアクションを取る確率を高くすることができます。
- セグメント化の改善: Mobile SDKを使用すると、エンドユーザーのモバイルアプリケーション、デバイスやアプリケーション内での行動に関する有益なデータを収集できます。このデータは、オーディエンスをセグメント化したり、モバイルメッセージ (プッシュ通知またはアプリ内メッセージ) やSMS、メール、WhatsAppといった他のチャネルを通じてエンゲージメントをパーソナライズしたりすることに活用できます。また、分析ダッシュボードやレポートから入手できるデータは、モバイルオーディエンスに関する貴重なインサイトを得るのに役立ちます。
- 解約率の低下: 価値の高いコンテンツをタイムリーに配信すると、エンドユーザーが通知を無視したり、登録を解除したりする可能性が低くなり、リテンション率が向上します。
モバイルプッシュ通知エコシステム
プロファイリングについて理解を深めるには、モバイルプッシュ通知エコシステムのコアコンポーネントを理解することが重要です。
プッシュ通知クラウドサービス
プッシュ通知クラウドサービスとは、プッシュ通知が送信されるネットワークのことで、このサービスは、サーバーからエンドユーザーのデバイス上のアプリケーションへのプッシュ通知の配信を管理するApple (Appleプッシュ通知サービス)やGoogle (Firebase Cloud Messaging) などのモバイルプラットフォームベンダーによって提供されています。
プッシュ通知プラットフォーム
プッシュ通知プラットフォームとは、モバイルプラットフォームのプッシュ通知クラウドサービスを利用してデバイスに通知を送信するサードパーティのサービスまたはプラットフォームのことです。これらのプラットフォームは通常、分析、セグメント化、A/Bテスト、自動化などの高度な機能を提供します。NTT CPaaS はプッシュ通知プラットフォームです。
プッシュ通知トークン
プッシュ通知トークン (デバイストークン) とは、アプリケーションとデバイスの組み合わせごとにプッシュ通知クラウドサービスによって発行される一意の識別子のことです。これらのトークンは、プッシュ通知クラウドサービスとプッシュ通知プラットフォームがメッセージをルーティングし、通知が意図した一意のアプリケーションとデバイスの組み合わせにのみ配信されるようにするためには不可欠です。
プッシュ通知トークンは、以下の機能を持ち合わせています。
-
一意の識別子:各プッシュ通知トークンは、特定のアプリケーションとデバイスの組み合わせに固有のものであるため、正確な配信が保証されます。
-
プッシュ通知クラウドサービスによって生成:トークンは、アプリケーションが通知に登録する時にプッシュ通知クラウドサービスによって提供されます。
-
トークンのライフサイクル:プッシュ通知トークンは、次の事象が発生した時に変更される可能性があります。
- アプリケーションが更新された時
- デバイスデータが消去された時
- アプリケーションデータが消去された時
- デバイスがバックアップから復元された時
- その他のシステム定義イベントが発生した時
プッシュ通知プラットフォームであるNTT CPaaSは、プッシュ通知クラウドサービスからデバイスのプッシュ通知トークンを受信すると、そのプッシュ通知トークンに関連付けられたモバイルアプリケーションのインストール情報を生成します。このインストール情報は、エンドユーザーの連絡先情報の一部としてパーソンプロファイルにリンクされます。
パーソン属性とインストール属性
パーソンプロファイル
パーソンプロフィール は、Peopleに含まれるエンドユーザーに関するレコードです。プロファイルは、デバイス、プラットフォームや使用可能なチャネル間でエンドユーザーのデータを同期します。
プロファイルは、匿名のリード タイプまたは識別済みの顧客 タイプのどちらかに分かれます。
パーソンプロファイルの属性
パーソンプロファイルには、 標準とカスタム 属性があり、ユースケースやビジネスニーズに応じて更新できます。
次の図は、Peopleのパーソンプロファイルの例を示しています。Overview (概要) タブには、標準属性と基本的なプロファイル情報が含まれています。Attributes, tags, and events (属性、タグ、イベント) タブには、カスタム属性とタグが含まれています。

NTT CPaaSのMobile SDKを使用すると、標準 やカスタム 属性を更新したり、 パーソンプロファイルにタグ を割り当てたりできます。パーソンプロファイルの収集データをセットアップする方法については、以下のドキュメントをご参照ください。
ネイティブプラットフォーム用のMobile SDK
クロスプラットフォームフレームワーク用のプラグイン
API
また、標準属性とカスタム属性およびタグを People API (opens in a new tab) で設定したり、更新したりすることもできます。
モバイルアプリケーションのインストール情報
Mobile SDKは、エンドユーザーのデバイスならびにデバイスへのアプリケーションのインストールに関する情報をフェッチします。SDKはこれらの情報をエンドユーザーのプロファイルの Contact Information (連絡先情報) セクションで更新します。アプリケーションのインストール情報の一意の識別子は、プッシュ通知登録ID と呼ばれます。各アプリケーションのインストール情報は、特定の パーソンプロファイル に紐づけられ、その結果として、インストールレベルの属性をプロファイルに追加できるようになります。

標準インストール属性
Mobile SDKは、インストール情報を定義する以下のモバイルシステムデータ (インストール属性) を自動的に収集します。
インストール属性 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
pushRegistrationId | 文字列 | アプリケーションのインスタンスならびにそのインスタンスがインストールされているデバイスを識別する一意のIDです。 |
platform | 文字列 | サポートされている値は Android または iOS です。 |
sdkVersion | 文字列 | SDKのバージョン情報です。 詳細については、以下の該当ドキュメントをご参照ください。 ネイティブプラットフォーム用のMobile SDK Mobile SDKのAndroid向けリリース Mobile SDKのiOS向け リリース Mobile SDKのHuawei向けリリース プラグインのリリース React Native Flutter Cordova |
osVersion | 文字列 | OSのバージョン情報です。 |
deviceManufacturer | 文字列 | デバイスの製造元情報です。 iOS - Apple Android - SamsungまたはAsus |
deviceModel | 文字列 | デバイスの機種情報です。例えば、iPhone 15やiPhone 16など。 iOSモデルの一覧については、このドキュメントをこ参照ください。 |
applicationVersion | 文字列 | アプリケーションのバージョン情報です。 |
os言語 | 文字列 | モバイルデバイスで設定されている言語です。このパラメーターは、アプリケーションロジックで上書きできます。 |
deviceSecure | ブール値 | デバイスに生体認証またはパスコードが設定されているかどうかを示す属性です。 |
pushRegistrationEnabled | ブール値 | この属性を使用すると、アプリケーションへのプッシュ通知の受信を停止または開始できます。プッシュ通知の送信を開始するには、このフィールドを true に設定します。 詳細については、Android SDK WikiまたはiOS SDK Wikiをご参照ください。 |
notificationsEnabled | ブール値 | エンドユーザーがロック画面でプッシュ通知を有効にしているかどうかを示す属性です。これは OSレベルのパーミッションが必要です。 |
また、Mobile SDKでは、エンドユーザーのプライマリーデバイスを指定できます。
属性 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
isPrimaryDevice | ブール値 | デバイスをプライマリーとして設定 する時に使用する属性です。 |
カスタムインストール属性
Peopleのアプリケーションに関するデフォルト情報だけでは不十分な場合は、カスタムインストール属性を定義できます。カスタム属性はキーと値のペアであり、値は文字列、数値、ブール値または日付型にすることができます。
カスタムインストール属性を追加する方法については、以下の該当ガイドをご参照ください。
ネイティブプラットフォーム用のMobile SDK
クロスプラットフォームフレームワーク用のプラグイン
API
People API (opens in a new tab)プライマリーデバイスのインストール情報管理
エンドユーザーは、モバイルアプリケーションを複数のデバイスにインストールできます。デフォルトでは、プッシュ通知は、Peopleのエンドユーザーのプロファイルにリンクされているすべてのデバイスに送信されます。
これらのデバイスのうちの1 つだけにプッシュ通知を送信するには、そのデバイスを プライマリー として設定します。この設定は、銀行の認証コードのような機密性の高いメッセージに特に役立ちます。
以下のセクションに記載している指示に従ってください。
プライマリーデバイスの設定方法
デバイスをプライマリーとして設定するには、次のいずれかのオプションを使用します:
Mobile SDK経由
-
ネイティブプラットフォーム用のMobile SDK
-
クロスプラットフォームフレームワーク用のプラグイン
People API経由
以下のAPIエンドポイントを使用します:
- プッシュインスタンスをパーソナライズする場合: (opens in a new tab)。
setDeviceAsPrimary
パラメーターをtrue
に設定します。 - プッシュ通知用デバイスの登録を更新する場合: (opens in a new tab)。
isPrimary
パラメーターをtrue
に設定します。
NTT CPaaSのWebインターフェイス経由
- エンドユーザーのプロファイル画面で、Contact information (連絡先情報) タブ > Mobile Application (モバイルアプリケーション) セクションに移動します。
- Show additional information (追加情報の表示) を選択します。
- Application name (アプリケーション名) にカーソルを合わせ、星のアイコンを選択します。

プライマリーデバイスの管理テスト
デモ用アプリケーションを使って、プライマリーデバイスの管理テストを実施することができます。
-
デモ用アプリで、Settings (設定) > Trusted devices (信頼できるデバイス) に移動し、デバイスを選択します。
-
Make primary (プライマリーにする) を選択します。
Peopleのプロファイルでは、デバイスはプライマリーとして設定されています。

同様に、Peopleのプロファイルでデバイスをプライマリーとして設定した場合、デモ用アプリでこの変更を確認できます。

プライマリーデバイスへのプッシュ通知の送信
APIによってトリガーされるコミュニケーション
プッシュ通知の送信API (opens in a new tab)で、パラメーター targetOnlyPrimaryDevices
を追加し、true
に設定します。
ガイドライン
-
デフォルトでは、インストールしているどのアプリケーションもプライマリーとしては設定されていません。
-
エンドユーザーごとに、アプリケーションプロファイルに関連する1つのインストールのみをプライマリーとして設定できます。インスト―ルしている別のアプリケーションがプライマリーとして設定されている場合、プライマリーのステータスは以前にインストールされているアプリケーションから解除されます。
-
匿名ユーザーのデバイスがプライマリーとして設定され、インストール情報が パーソナライズ された場合、そのデバイスがプライマリーステータスを保持します。
-
匿名ユーザーのデバイスが、すでにプライマリーデバイスをインストールしている顧客のプロファイルにリンクされている場合、元のプライマリーデバイスがそのステータスを保持します。
例:匿名ユーザーのデバイス (インストールA) がプライマリーとして設定されていたとします。このデバイスをその後、既存の顧客プロファイルとリンクさせ、パーソナライズしました。顧客プロファイルには、すでに別のデバイス (インストールB) がプライマリーとして設定されていました。この場合、インストール Aのプライマリーステータスは解除され、インストール Bがプライマリーステータスを保持します。
このステータス変更を回避したい場合は、インストール情報をパーソナライズする時に、新たにインストールしたデバイス (インストール A) をプライマリーとして設定することができます。APIのパーソナライズ化コールで、パラメーター
SetDeviceAsPrimary
を追加し、それをtrue
に設定します。
-
-
プライマリーとして設定たデバイスのパーソナライズ化されたインストール情報を非パーソナライズ化 すると、そのデバイスのプライマリーステータスは解除されます。
モバイルユーザーのライフサイクルのトラッキング
NTT CPaaSのMobile SDKをPeopleと併用すると、デバイスにアプリケーションをインストールするとこからアプリケーションをデバイスから削除するまでの、モバイルユーザーのライフサイクルの各フェーズを追跡できます。
インストール
エンドユーザーがモバイルアプリケーションをデバイスにインストールして起動すると、Mobile SDKは初期化して、アプリケーションとデバイスの組み合わせごとに発行されるプッシュ通知トークンを取得します。プロファイルは Peopleで自動的に作成され、*Install (インストール)*イベントも生成されます。この段階では、エンドユーザーを識別できるIDがまだないため、プロファイルのタイプは リード となります。
パーソナライズ化
アプリケーションにサインアップまたはログイン機能がある場合は、インストール情報をパーソナライズできます。パーソナライズ化は、エンドユーザーがモバイルアプリケーションを使ってパーソナライズしたアカウントを作成するか、アプリケーションの許可されたセクションにログインした時に発生します。Mobile SDKは、電話番号、メールアドレス、外部IDなど、パーソナライズ化に使用した識別子に基づいて、People内の該当プロファイルを検索します。
- 識別子に該当するプロファイルがPeople内で見つかった場合、プロファイルはその識別子に紐づくインストール情報に基づいて更新されます。
- プロファイルが見つからなかった場合、プロファイルのタイプは識別済みの顧客 から匿名のリード に変更されます。
プロファイルには複数のデバイスをリンクできますが、パーソナライズされたデバイスは、People内の1つのプロファイルにしかリンクできません。
パーソナライズ化の仕組みの詳細については、デモ用アプリ について詳述しているドキュメントをご参照ください。
パーソナライズ化の利点
パーソナライズ化すると、以下のことが可能になります。
- エンドユーザーが所有するすべてのデバイスを表示できます。セキュリティ上の理由から、エンドユーザーのモバイルアプリケーションで接続されているすべてのデバイスを表示するオプションを有効にすることができます。
- これらのデバイス間でプロファイルデータを共有できます。例:モバイルデバイスでサブスクリプションを設定した場合、この設定はタブレットにも同期されます。
- 特定のインストール情報に基づいてパーソン属性を更新できます。
- モバイルユーザー向けのプッシュ通知のターゲティングを簡素化できます。パーソナライズされたモバイルデバイスの場合、プッシュ通知を送信する宛先として、電話番号、メールアドレス、外部ユーザーIDなどの識別子を使用できます。
- 一部の デバイスをプライマリーとして (opens in a new tab) 設定し、プラットフォームが プライマリーデバイスのみをターゲット (opens in a new tab)にするように設定できます。詳しくは、プライマリーデバイスのインストール情報管理 について詳述しているドキュメントをご参照ください。
パーソナライズ化の方法
モバイルアプリケーションをパーソナライズするには、以下のいずれかのオプションを選択します:
- 基本認証でSDKでのパーソナライズ化を許可。
- JWT認証でSDKでのパーソナライズ化をすべて許可。
- APIでのパーソナライズ化のみを許可。
次の表で示すガイドをご参照ください:
パーソナライズ化の方法 | インストールとパーソナライズ化のスキーマ | |
---|---|---|
ネイティブプラットフォーム用のMobile SDK | Android iOS Huawei | Android iOS Huawei |
クロスプラットフォームフレームワーク用のプラグイン | React Native Flutter Cordova | React Native Flutter Cordova |
API | People API (opens in a new tab) | 上記の該当リンクから入手できる詳細情報をご参照ください。 |
パーソナライズ化イベント
デバイスがパーソナライズされると、People内のエンドユーザーのプロファイルにPersonalize (パーソナライズ化) イベントが追加されます。
非パーソナライズ化
モバイルユーザーがアプリケーションからログアウトすると、インストール情報を非パーソナライズ化できます。Mobile SDKを使用すると、エンドユーザーの顧客プロファイルからインストール情報のリンクを解除できます。このリンクを解除すると、モバイルアプリケーションのインストール情報 (PushRegistrationID) がプロファイルから削除されます。
インストール情報が非パーソナライズ化されると、People内のエンドユーザーのプロファイルのタイプが、識別済みの顧客 から匿名のリード に変更されます。
インストール情報が非パーソナライズ化されると、パーソン属性を通じてターゲットにされているエンドユーザーにメッセージが届かなくなります。そのため、そうしたエンドユーザーがトランザクション通知やOTP (ワンタイムパスワード) などの重要情報を受け取らないようになる可能性があります。
ログアウト機能をサポートしているアプリケーションの場合、エンドユーザーがアプリケーションからログアウトする時に非パーソナライズ化することができます。なお、モバイルアプリケーションのセッションの有効期限が切れた時には、非パーソナライズ化しないようにしてください。
非パーソナライズ化の方法
モバイルアプリケーションを非パーソナライズ化する方法については、下記の該当リンクから入手できる詳細情報をご参照ください。
ネイティブプラットフォーム用のMobile SDK
クロスプラットフォームフレームワーク用のプラグイン
API
People API (opens in a new tab)非パーソナライズ化イベント
デバイスを非パーソナライズ化すると、People内のエンドユーザーのプロファイルにDepersonalize (非パーソナライズ化) イベントが追加されます。
アンインストール
Mobile SDKは、モバイルデバイスからのアプリケーションの削除を間接的に追跡できます。
Mobile SDKは、アプリケーションの削除をNTT CPaaSプラットフォームに即座に通知できません。NTT CPaaSプラットフォームは、プッシュ通知トークンの有効性を24時間ごとに確認する仕組みになっているからです。
プラットフォームがプッシュ通知クラウドサービスから無効なトークン応答を受信すると、24 時間の猶予期間が開始されます。この期間を過ぎると、有効な登録および関連するアプリケーションのインストール情報 (PushRegistrationID) のないすべてのトークンが削除されます。その後、プラットフォームは、アンインストール イベントを記録します。通常、アプリケーションの削除からアンインストール イベントの記録までの間には48時間の開きがあります。
プッシュ通知クラウドサービスでトークンの有効性が確認されても、プラットフォームが Mobile SDKから6か月間、何のアクティビティも取得しない場合、プラットフォームはそのトークンがもはや関連性がないものと判断して削除し、アンインストール イベントを記録します。
アンインストール イベントが記録されると、エンドユーザーのプロファイルにモバイルアプリケーションのインストール (匿名プロファイル) 以外の情報がない場合、プロファイルはモバイルアプリケーションのインストール情報と共に削除されます。
イベント
イベントを使用すると、モバイルアプリケーションを使ったエンドユーザーのアクティビティを追跡できます。このデータは、イベントに基づくリアルタイムのエンゲージメントまたはセグメント化に使用できます。モバイルイベントを追跡することで、関連するコミュニケーションを適切なタイミングでトリガーできます。また、 People (opens in a new tab)内の特定プロファイルに対する変更に関する詳細を監査することもできます。
Mobile SDKには 標準イベント が含まれており、特定のシナリオとデータポイントを定義できるカスタムイベント 用の特別なメソッドも備えています。
標準イベント
Mobile SDKは、モバイルユーザーのライフサイクルに関する以下のイベントをデフォルトで追跡します。
イベント | 説明 |
インストール | This event tracks when an end user installs your application on their device. |
パーソナライズ化 | This event tracks when an end user signs up or logs in to a mobile application. The end user's profile changes from anonymous profile of type Lead to identified profile of type Customer. |
非パーソナライズ化 | This event tracks when an end user logs out from the mobile application. The end user's profile changes from type Customer to a new anonymous profile of type Lead. |
アンインストール | このイベントは、エンドユーザーがデバイスからアプリケーションをいつアンインストールしたかを追跡したい時に使用します。 |
アプリの起動 | This event tracks when an end user opens your application on their device. |
標準イベントのプロパティ
以下に挙げるプロパティは、すべての標準イベントに関連付けられています。
-
appCode – アプリケーションコード のことです。
-
pushRegId – モバイルアプリケーションのインストール情報として割り当てられるPushRegistrationIdのことです。
-
- applicationVersion
- deviceManufacturer
- deviceModel
- osLanguage
- osVersion
- プラットホーム
- sdkVersion
カスタムイベント
カスタムイベントとは、独自に定義し、Mobile SDKを通じて追跡できるイベントのことです。 モバイルアプリケーションでカスタムイベントを作成したり追跡したりするには、次の手順に従います。
-
イベント追跡機能を実装します。
ネイティブプラットフォーム用のMobile SDK
クロスプラットフォームフレームワーク用のプラグイン
NTT CPaaSのデモ用アプリケーション を使ってカスタムイベントの送信テストを実施することができます。
テンプレートイベント
テンプレートイベント も使用できます。これらのイベントは People から取得し、カスタムイベントと同じ方法で実装できます。