トラッキング
NTT CPaaS に搭載されているトラッキングと分析機能は、メールキャンペーンに関する様々な要因のモニタリングを行うことを可能にします。この両機能は、送信したメールが受信者に届いているかどうか、メール本文に記載のURLをクリックしたかどうか、メーリングリストの登録を解除したかどうかなどをチェックしたい時に便利です。
メールの開封数
このタイプのトラッキングは、メールマーケティング戦略とその効果を測定および改善するための情報を提供します。これにより、メールとやり取りするアクティブな受信者の概要が表示されます。そのようなユーザーに対応することは、評判が良く、良い行動習慣を実践する送信者と見なされるための基本です。
メールが開封されたことを追跡できるようにするには、受信者側で画像が自動的にダウンロードされるように設定する必要があります。このオプションを有効にすると、イベントがログに記録され、メールが開封されたかどうかを追跡できます。有効になっていない場合、このような追跡はできません。
多くのメールボックスは画像を自動的にダウンロードせず、受信者が最初にダウンロードを承認する必要があるのが一般的です。この場合、メールの開封を追跡しても、得られる統計は最も正確なものにはなりません。どれほど正確かは、メーリング技術の特性と各プロバイダーの追跡能力によって異なりますので、ここで提供する追跡機能を。メールの開封を追跡する100%正確な方法だと見なすべきではありません。
いずれにせよ、受信者がメール内のリンクをクリックした場合、開封数とクリック数の特徴が別々に追跡されるため、その情報がレポートに表示されます。
URLのクリック数
URLのクリック数は、メールエディター 内で URLにトラッカーを追加することで追跡できるようになります。受信者がメール内のリンクを開くたびに、トラッカーはNTT CPaaS サーバーを介して受信者を、目的のWebアドレスにリダイレクトします。リダイレクトは NTT CPaaS サーバーを経由するため、その都度ログに記録され、キャンペーンレポートに URLクリックとして報告されます。
NTT CPaaSでは、取得したクリック情報を使って、URLが開かれた時に受信者が使用していたデバイスも追跡し、そのデバイスに関するより多くのデータも取得します。その中には、次のものが含まれます:
- デバイスの種類 (デスクトップ/モバイル)
- デバイス名 (PC/MAC/その他/Samsung/Huawei など)
- オペレーティングシステム (Windows/MacOS/Android/iOS など)
トラッキングによって得られたデータには、ユーザーの地理的位置に関する詳細も含まれます。これにより、マーケティング担当者は、物理的な事業所内で特定のオーディエンスをターゲットにする上で有用な、ユーザーに関するより多くのコンテキストを得ることができます。地理位置情報データには以下が含まれます:
- State (州または県)
- City (都市)
- Longitude and Latitude (経度と緯度)
このレポートを生成するには、Analyze (アナライズ)> Reports (レポート)> Create Report (レポートの作成) > Performance (パフォーマンス) の順に移動します。
Performance Report Content (パフォーマンスレポートの内容) の下にメトリクスの一覧が表示されます。 Clicks by URL and Recipients (URL別と受信者別のクリック数) (opens in a new tab)を選択し、Create Report (レポートの作成) をクリックします。

開封数とクリック数のトラッキングは、HTMLでメールを送信している場合にのみ可能です。プレーンテキストのメールの場合は、追跡できません。
URLのクリック数のトラッキングの無効化
URLのクリック数のトラッキングをグローバルに有効にし、特定のリンクだけ除外するには、URLのリンク自体のトラッキングを無効にします。これは、URLでclicktracking=off
エレメントを使用して設定されます。このエレメントのデフォルト設定はオンです。
この設定は、HTMLでメールを送信する時に使用できます。
個別のリンクのクリックのトラッキングを無効にするには、HTMLリンクのアンカーの<a>
または <area>
内で href
の前に clicktracking=off エレメントの設定を含めます。
例えば、次の形式の URL はトラッキングの対象にはなりません:
<a clicktracking=off href="http://infobip.com">Infobip</a>
遅延バウンス
遅延バウンスイベントは、最初の配信試行後に発生する配信エラーを表します。たとえば、電子メールが最初に配信用に受け入れられたが、その後、最初の SMTP 会話が完了した後にサーバーによって拒否された場合です。
遅延バウンスイベントは、メッセージが最終的に意図した受信者に届くかどうかを確認するために重要です。これにより、信頼性の高い完全なバウンスデータを受信し、配信の失敗に関する洞察を得て、トラブルシューティングのための配信追跡を改善できます。
遅延バウンスイベントをキャッチするようにシステムを設定するには、次のいずれかを行います。
- サブスクリプション管理で、イベントサブスクリプションを使用して、電子メールの遅延バウンスイベントをサブスクライブします。
- Receive ユーザー events (opens in a new tab) Webhook を使用して、ペイロードに
"notificationType": "LATE_BOUNCE"
が含まれていることを確認します。
登録解除
登録解除リンクは、NTT CPaaSプラットフォームを介して送信されるすべてのメールに含まれています。クリックすると、送信者リストから削除され、それ以降に配信されるメッセージは届かなくなります。
受信者が登録解除リンクをクリックすると、NTT CPaaS によってレコードがdo not contact list (配信停止リスト) フィルターに挿入されます。Do Not Contact list (配信停止リスト) を表示するには、People> Configuration (構成)> Do Contact list (配信停止リスト) (opens in a new tab) の順に移動します。

登録解除リンクは、手動で追加したかどうかにかかわらず、すべてのメールのフッターに追加されます。 登録解除リンクをすべてのメールに追加する方法の詳細については、フッターをご参照ください。
登録解除機能は、ドメインレベルではなく送信者レベルで適用されます。例えば、marketing@email.com
などの汎用アドレスからキャンペーンを送信し、受信者が登録を解除した場合でも、同じドメインを使った別の送信を通じて今後のキャンペーンを送信することは妨げられません。
Webインターフェイス経由のトラッキングの追加
Webインターフェイスでは、開封数、クリック数および登録解除数のトラッキング機能はデフォルトで有効になっています。
トラッキング機能を有効または無効にするには、Channels and Numbers (チャネルと番号) > Channel (チャネル) >Email (メール) の順に移動します。
そこには、登録されているすべてのドメインのリストと、そのドメインで有効になっているトラッカーの数を確認できるトラッキング列があります。そこをクリックすると、右側にポップアップウィンドウが表示され、トラッキング機能を無効/有効にすることができます。

HTTP APIまたは SMTP API経由のトラッキングの追加
API経由でトラッキング統計を取得する方法の詳細については、 APIのドキュメント (opens in a new tab)をご参照ください。SMTP経由で開封数とクリック数を取得する方法の詳細については、SMTP仕様 について詳述しているドキュメントをご参照ください。
アナリティクス
メールキャンペーンのパフォーマンスは、Analyze (アナライズ) モジュールで確認できます。ここでは、トラフィックに関する一般的な統計とイベントタイプ別の統計の確認が可能です。
Analyze (アナライズ) モジュール、 Dashboard (ダッシュボード) に移動し、次にチャネルとして Email (メール)l を選択します。続いて、レポートの種類を Analyze (アナライズ) に設定します。デフォルトのビューでは、Delivery (配信) 数でフィルタリングした分析結果やエラーグループごとのメールの内訳を表示します。

また、一定の時間内やオペレーティングシステムごとのクリック数を追跡するPerformance (パフォーマンス) 、迷惑メールレポート数やオプトアウト数を追跡するComplaints & Unsubscribes (苦情数と登録解除数) でフィルタリングすることも可能です。
CREATE REPORT (レポートの作成) オプションを使用すると、選択したフィルターで得たトラッキング結果を出力する新しいダウンロード可能なレポートを生成できます。さらに、表示されるReports (レポート) タブをクリックすると、レポートの種類やメトリクスの変更や選択も可能です。
Dashboard (ダッシュボード) では、 Communications (コミュニケーション) レポートに切り替えて、キャンペーンの概要を表示されることができます。ここでは、キャンペーンの状況ならびにパフォーマンスや費用に関する基本的な指メトリクスを確認できます。
キャンペーンをクリックすると、メールキャンペーンのより詳細なレポートやプレビューを表示できます。また、キャンペーンの複製、ログへのアクセス、テンプレートとしての保存、HTMLのダウンロードなど、他にもいくつかのアクションをここから実行できます。