IPとドメインのウォームアップ
IP と ドメインのウォームアップ とは、新しいIPアドレスやドメインでキャンペーンの送信量を週ごとに段階的に増やしていくプロセスのことです。こうすることで、メールボックスプロバイダーに対して良好な送信レピュテーションを確立し、関心の高いユーザーにリーチしやすくなります。
キャンペーンを開始する際、まず最も信頼性の高い購読者データに焦点を当てるべきです。古いデータやエンゲージメントの低いユーザーについては、ウォームアップの後半のセグメントに追加するようにします。
NTT CPaaSのWebインターフェイス上で新しいドメインが使用されるたびに、IPとドメインのウォームアップが 自動的に 行われます。
IPとドメインのウォームアップを確実に成功させ、配信到達性を高めるには:
- 無効なメールアドレスを削除して、メールデータベースをクリーンな状態で保つようにします。
- サインアップまたはオプトインした受信者にのみメールを送信するようにします。
- サインアップ時にメール検証プロセスを実行するようにします。
- スクレイピングサイトからリストを購入しないようにします。
IPとドメインのウォームアップが重要な理由
Gmail、Yahoo、Outlookなどのメールボックスプロバイダーは、新しい送信者から送られてくるトラフィックを厳重に監視しています。新しい送信者とは通常、これまで使用されたことのないIPアドレスやドメインのことを指します。ウォームアップを行わずに、未使用のIPアドレスやドメインから大量のメールを送信すると、スパムフィルターに引っかかったり、送信がブロックされたり、配信が遅延したりする原因となります。
ドメインのウォームアップを行うと、時間の経過とともに信頼性が確立されます。有効な受信者による開封やクリックといったポジティブなエンゲージメントは、健全なレピュテーションの構築に寄与します。無効または非アクティブなアドレスへの送信は、レピュテーションを損ない、配信到達性を低下させ、スロットリングやフィルタリングの原因となる可能性があります。
日々のメールトラフィック
高い配信到達性を維持し、ドメインのレピュテーションを守るには、メールトラフィックがどのように管理されているかを理解することが重要です。NTT CPaaSでは、主要なトラフィック関連のメトリクスを通じて、日々のメール送信量を追跡して調整しています。これらのメトリクスは、自動ウォームアッププロセスの指針となり、特に新しいドメインを使用する際に、安定的かつ一貫性のある送信パターンを確立するのに役立ちます。
トラフィック関連の主要なメトリクス:
- Base traffic (ベーストラフィック):過去30日間の中で、特定の送信ドメインから1日あたり (24時間) に送信された最大メール数。
- Targeted daily traffic (1日あたりの目標トラフィック):新規ドメインを追加または構成する際に設定する目標値。この値は、送信する予定の1日あたりの一定のトラフィックを反映させる必要があります。これは、ドメインのウォームアップを完了したと見なすかどうかを判断するための閾値として使用され、ウォームアップ完了後の送信量を制限するものではありません。
- Sending speed (送信速度):自動ウォームアップ中に自動的に計算される送信速度。これにより、各メールの送信間にわずかな間隔を設け、全体的な配信効率を向上させます。
自動ウォームアップ
ドメインの自動ウォームアップとは、新規登録されたドメインの1日あたりの送信量を徐々に増やし、送信者のレピュテーションを確立して維持するプロセスのことです。このプロセスは、そのドメインから送信されるメールがスパムとしてフィルタリングされるのを防ぎ、ドメインとIPアドレスの両方のレピュテーションを守るのに役立ちます。
スマートウォームアップ [#smart-warmup-automated-warmup]
スマートウォームアップは、配信結果に基づいて送信量の上限を自動的に調整し、高いパフォーマンスを継続している間は、より早くスケールアップできるようにします。
その仕組み:
- 高速ウォームアップ (50%増):ドメインからのメール送信数が500通を超え、配信率が98%以上を維持している場合に適用されます。
- 中速ウォームアップ (40%増):ドメインから送信されたメールが500通以上あり、その配信率が96%から98%の範囲にある場合にトリガーされます。
- 低速ウォームアップ(30%増):配信率が96%を下回った場合に使用されます。
自動ウォームアップ中の主な考慮事項 [#key-considerations-automated-warmup]
- 新しいドメインは、次のように始まります:
- ベーストラフィック: 0
- 初期送信速度: 1日あたり500通のメール
- ウォームアップ中は、送信ドメインからのキャンペーンは一度に1つしか実行できません。
- ドメインがウォームアップ中に、30日間連続でメールが送信されない場合、システムは自動的に送信履歴をリセットし、ウォームアッププロセスを最初からやり直します。
- ドメインは、目標とする1日あたりのトラフィックに初めて達した時点でウォームアップが完了したと見なされます。ウォームアップした状態を継続させるには、そのベーストラフィック (過去30日間の1日あたりの最大トラフィック) が、目標とする1日あたりのトラフィックの少なくとも3分の2以上を維持する必要があります。
- あるドメインから30日間にわたり送信されるメール数が一貫して減少した場合、ウォームアッププロセスが再開され、送信速度が減速する可能性があります。
手動ウォームアップ (API)
場合によっては、API経由でIPまたはドメインの構成を行う際に、ウォームアッププロセスを手動で実行する必要が生じることがあります。お使いのアカウントがこのケースに該当する場合は、アカウントマネージャーまたはサポート までご連絡いただき、手動ウォームアップのセットアップや管理方法に関するガイダンスを仰ぐようにしてください。
高い配信到達性を維持し、送信者のレピュテーションを徐々に高めていくためには、14日間のスケジュールに沿ってウォームアッププロセスを進めるようにしてください。
推奨される日々の送信量:
| 日 | 1日あたりのメール数 |
|---|---|
| 1 | 500 |
| 2 | 700 |
| 3 | 1,000 |
| 4 | 1,400 |
| 5 | 2,000 |
| 6 | 2,800 |
| 7 | 4,000 |
| 8 | 5,600 |
| 9 | 8,000 |
| 10 | 11,200 |
| 11 | 16,000 |
| 12 | 23,000 |
| 13 | 33,000 |
| 14 | 50,000 |
ウォームアップ中のエンゲージメントガイドライン
- 1日目から14日目:最もエンゲージメントの高い購読者にのみ送信するようにします。
- 3週目から4週目:過去60日以内にエンゲージメントがあったユーザーを対象に範囲を拡大するようにします。
- 最初の45日間:過去90日間にメールを開封またはクリックしたことがないユーザーへの送信は避けるようにします。
毎月1,000万通を超えるメールを送信する予定がある場合は、Support にご連絡いただき、お客様のニーズに合わせたウォームアップ計画の提案やその他のアドバイスを受けるようにしてください。